7月2日の「アサザイ 今日の1社」は、クロップス(9428・東証スタンダード市場、名証プレミア市場)を放送しました。
今回は、代表取締役 社長執行役員 前田 有幾 様にお越しいただき、事業内容や成長戦略等についてお話を伺いました。
井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。
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取材後記
クロップス(9428)(東証スタンダード市場、名証プレミア市場上場)
ラジオNIKKEIにて収録
お相手は、代表取締役 社長執行役員の 前田 有幾 (まえだ ゆうき)様
「変化できる種」
創業が1977年。再来年創業50周年を迎えられるが、当初はいすゞ自動車のディーラーとして産声をあげた。その後、1989年に日本移動通信(株)(現 KDDI)の一次代理店として自動車電話の販売を開始し、結果的にこれが同社のターニングポイントとなり、1994年に日本移動通信(株)と一次代理店契約を締結するとともに、いすゞ自動車のディーラー権を返上し、携帯端末の販売に事業を特化させた。
事業の拡大とともにKDDIの一次代理店として携帯ショップの店舗数を拡大し、2025年6月現在78店舗を運営しているが、コンシューマービジネスという特性上、人口の多い地域を狙って展開しており、東海エリアで約50店舗、関東エリアで約30店舗のドミナント展開を図っているが、その店舗すべてが直営であり、直営店舗数では全国トップクラスとなっている。
強みの第1が、KDDIとの"強いつながり"。
30年を超える長い付き合いの結果、2022年12月に資本業務提携契約を締結し、20%の出資を受けている。この出資は、当社の長年の実績、同社がコツコツと真摯にKDDIの顧客と向き合いながら事業を進めてきた結果であると社長は語られた。
事業を巡る環境であるが、通信端末や回線の売買市場が縮小傾向にあり、リアルな販売現場が減少し、業界再編が進んでいるという。同社としては、そのように全体がダウントレンドにあるなか、強みであるKDDIとの連携を活かした残存者利益を狙い、新たな戦略を進めていくという。
その新たな戦略とは、「au Style」である。
現在、全国に約2000店舗あるauショップのうち、約300店舗がこのau Styleという新たな形態のショップとなっているが、同社が運営している店舗の多くもau Styleへと変貌を遂げているという。そのau Styleと通常のショップとの違いは、生命保険や金融関連セミナーの開催など、付加価値の高いサービスを提供することが可能であるという点で、同社も地域の顧客に総合的な提案を行い、これまで以上に多様な価値を提供することを目指すという。
また、業界再編が進む中においては、店舗をどのように改善し、どのように増やしていくかが重要なポイントだが、店舗譲渡の機会を新たな出店につなげ、効率的に新規出店を進めていきたいと考えている。
つまり、付加価値の向上と面的な展開の両輪で売上と利益の成長を目指すということだ。無論、そのために必要なことは「人材」であり、これまでの実績の礎となった、教育・研修により高い接客スキルを実現してきた充実の人材育成制度に磨きをかけると語った。
もうひとつの戦略が、最近注力している法人顧客への営業(BtoB)である。
この分野においては、通信を軸としたオフィス関連商品を取り扱っており、スマートフォンはもちろん、SaaSサービスやクラウドPBXの販売、会議用モニターからウイルス対策まで、顧客の多様なニーズに応え、様々な商材や課題に対し、顧客目線で真摯に対応することで、信頼関係の構築に努めている。
また、昨今では、AIの導入・活用による効率化や売上貢献が期待されていることから、通信を基盤としたAI活用の提案が、今後の法人市場成長の鍵になるという。法人市場の需要拡大を見据え、拠点の拡大、人員の増加・育成、取扱い商材の追加等により同社の2本目の事業の柱に成長することが期待されている。
そして、M&A戦略は、既存事業をさらに深掘りしつつ、それを補完する形、さらなる事業の多角化を目的として進めると語った。
同社はこれまでも、事業の多角化として、2000年からクロップス・クルーによる人材派遣業、2003年からいすゞビルメンテナンスによるビルメンテナンス事業、2009年からテンポイノベーション・セーフティイノベーション店舗転貸借事業のほか、アセットイノベーションによる不動産事業、卸事業、海外事業など複数の事業を行ってきた。この中には、2009年にM&Aを行い、その後2018年東証一部(現プライム)に上場したイノベーションホールディングス(旧テンポイノベーション)も含まれている。
この複数の事業は、それぞれ相関性が低いため、グループ全体として安定した事業ポートフォリオの実現に寄与している。今後も、既存事業をしっかりと強化しながら、その延長線上でM&Aを活用するという方針を貫いていくだろう。
約50年前にいすゞ自動車のディーラーとしてスタートした際に、主業の変更、そして現在の事業の広がりは想像できなかったであろう。「変化できる種」というダーウィンの言葉がふと思い出された。
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取材後記は以上です。いかがでしたか。
本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております。
それでは来週もお楽しみに!
(関連ウェブ)
■クロップス IRサイト https://www.crops.co.jp/ir
代表取締役 社長執行役員 前田 有幾 様と




