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朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

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一眼レフカメラ。昔はカメラ愛好家の方でないと使いこなせない、ちょっと敷居の高いイメージがありました。ですが現在ではどうでしょうか。幼稚園や小学校の運動会に行けば、お母さん方が皆さん手に持って、お子さんの写真を撮っているではありませんか。
 これらのエントリーモデルは十分な性能も有していまして、マニュアルを片手に悪戦苦闘しなくても実に魅力的な写真が撮影できます。初めての一眼レフ、何気なくシャッターを切っただけの写真の仕上がりにニンマリした方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 さまざまな機能を使いこなしていくと、カメラを通じて世界を自分なりの「解釈」で写し取っていくことができるようになります。ぐっと近づいてマクロ(接写)で見たり、注目したいある一点にフォーカスしてみたり・・・。このあたり、ちょっと投資の視点にも近いような気がしています。

 2月26日放送の「アサザイ 今日の1社」は、そんなカメラ市場の雄、キヤノン製品の国内独占販売を中核とするキヤノンマーケティングジャパン(8060・東証一部)です! 今回は上席執行役員 総合企画本部長・コミュニケーション本部長の松阪喜幸様にお越しいただきました。

 インタビュアーは、もちろん井上哲男。 独自の視点でマーケットや個別銘柄を分析する「イノウエ・アイ」が同社のファインダーを覗き込んだとき、何が見えたのか? 取材後記にご注目ください!

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取材後記

キヤノンマーケティングジャパン(8060)(東証1部)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は上席執行役員(総合企画本部長、コミュニケーション本部長)の松阪喜幸様

 

「他のメーカーにあってキヤノンに無い言葉」

 

▼"絞り"と"シャッター速度"
 日比谷公園の目の前にあった旧三井銀行本店の"菱形の格子(こうし)"。

 これを聞いてピンと来る人はかなりのカメラ通である。雑誌「日本カメラ」は毎月メーカーが発売したレンズを使って日比谷通りの反対側から"菱形の格子(こうし)"を撮影し、その真ん中や四隅を拡大してその性能を評価していた。

 1970年代から1980年にかけて一大カメラブーム(一眼レフ・ブーム)が起きた。レンズを通して写真を撮る際に必要なものは「光」である。そして、必要な光量は「水量」に置き換えると分かりやすい。被写体の手前から向こうまでピントが合っている写真を撮りたければ、レンズの「絞り」を閉じる必要がある。絞りとは水道の蛇口である。蛇口を締めた状態で水量を確保するには長い時間水を流さなくてはならない。この時間がカメラでは「シャッター速度」である。絞りを閉じる(「絞る」という)のであればシャッター速度は遅くなり、手ブレが起きやすくなる。そのため、暗い天空を写す場合などはそうならないように三脚を用いるのである。

 

 つまり写真を撮るということは、絞りとシャッター速度を決めるということだ。そして昔はこの組み合わせを自分の判断で決めていたのであるが、「絞り優先」とか「シャッター速度優先」という、どちらかを決めれば後はカメラが自動的に判断してくれるという機能がついたことにより前述のブームが起きたのである。そんな中、キヤノンは「キヤノンA1」(「カメラロボット」)という世界初のプログラムAE搭載のカメラを発売して話題となった。ファインダーを覗いた際の驚きは忘れられない。針が動くのではなく、表示がLEDデジタルであったのだ。とんでもないことがカメラに起き始めていると感じたが、カメラが電子部品競争の場となったのは間違いなくキヤノンのこの製品によるところが大きい。そして、その結果、多くのカメラメーカー、レンズメーカーが去り、少数のメーカーのみが残った。カメラ市場は衰退したのかと思っていたが、数字を聞いて驚いた。1980年に120万台であった一眼レフ市場は現在220万台(一眼レフとミラーレス一眼の合計)と大きく伸びているのだ。

 

▼"プログラムAE"内臓
 他の電気機器企業に多くあって、キヤノンにあまり無いもの。それは「撤退」の2文字である。

 キヤノンの強みは、事業展開上、長く収益性が保てる分野を見つけ、それに集中特化してきたことにあると思う。それはまるで必要な光量から逆算して絞りとシャッター速度を弾き出したプログラムAEが企業内にあるかのようだ。その最たる部分が複写機であり、他の白物電化製品と違い、後進需要がストックビジネスになる。複写機はもともと「電気機器」の分野ではなく、「精密」の分野である。以前「精密」に属していて「電気機器」に業種転換したキヤノンを含む数銘柄の堅実な業績はこれによる部分が大きい。

 

▼3ヵ年計画と、今期の見通し
 半導体と液晶基盤の露光装置を除くキヤノン製品の国内独占販売権という圧倒的な強みを持ったキヤノンマーケティングジャパン。複写機を含むビジネスソリューション分野がおよそ売上の半分程度を占め、カメラなどのイメージングシステム分野が3割弱、ITソリューション分野が2割強、そして、これからの伸びが期待される産業・(光学の強みを生かした)医療分野が5%程度の売上構成となっており、バランスがよく映るが、これからの3年間の計画ではその売上を平均7%増加させるという。大きな数字ではあるが、既存事業の伸びは3%増の見込みということは新規領域への期待の高さが分かる。今期の見込みは前期比で売上高が2.4%の増収と、3ヵ年の平均を下回るが、これは来期以降に新規領域が伸びることを意味していると考えられる。

 となると、利益項目の伸びもそうなのかと思われるが、新規領域の収益が当然小さいであろう今期の利益見込みは、営業利益、経常利益が前期比で10%程度の伸び、最終利益については18%(同)の伸びを予想している。やはり"キヤノ販(旧社名の市場愛称)強し"である。そのバリュエーションは昨日2月25日時点でPER16.99倍、PBR0.79倍である。自己資本比率55%、無借金。。。今週も無論、NISA用「イノウエ・セレクト」シールをペタリである。(了)

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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?

 私の周囲を見渡しましても、キヤノン製品を愛用している方は多数いらっしゃいまして、都度メーカーを変えるというよりも、毎回キヤノン製品を購入していらっしゃるようです。
 そんなブランド力のあるキヤノン製品の販売に加えて、キヤノンマーケティングジャパン独自の新規領域の伸びも期待されるということですから、今後も要チェックですね~。

 同社の個人投資家向けウェブサイトには、わかりやすい「漫画による会社紹介」なども掲載されていますので、下記リンクからどうぞご参照くださいね。

 「イノウエ・セレクト」、ぜひ注目していきたいと思います♪

(関連リンク集)
■キヤノンマーケティングジャパン 投資家向け情報
■キヤノンマーケティングジャパン 個人投資家のみなさまへ

上席執行役員 総合企画本部長・コミュニケーション本部長の松阪喜幸様(手前右)、IR推進センターの皆様と。
上席執行役員の松阪喜幸様と。