お知らせ:

朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

番組へのお便りはこちら

1月15日の「アサザイ 今日の1社」は、クオールホールディングス(3034・東証プライム)を放送しました。

今回は、広報部 部長 白国 宏基 様にお越しいただき、事業内容や成長戦略等についてお話を伺いました。

 

井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

----------------------------------------------------------

取材後記

クオールホールディングス (3034)(東証プライム市場)

ラジオNIKKEIにて収録

お相手は、広報部 部長 の 白国 宏基 (しらくに ひろもと)様

 

「さらに太くなった"一気通貫"」

 

 街でよく見かける調剤薬局「クオール薬局」を運営されているが、その沿革は199210月に、東京都中央区日本橋兜町で、1号店であるクオール薬局兜町店を開いたことから始まる。

 その後、2007年に、関東に調剤薬局を多店舗展開していた「株式会社エーベル」を買収・吸収合併することで事業規模の拡大を図り、2008年にはコンビニエンスストア大手「ローソン」と業務提携を行い、コンビニ内に調剤薬局を併設した先進的な取り組みが話題となった。常に利便性の高い店舗作りと地域医療へのアクセス向上を目指した同社は、医療系出版事業を展開する当時第一製薬の子会社である「第一メディカル株式会社」も買収している。

 

 具体的な事業は、「薬局事業」、「BPO事業」、「製薬事業」の3セグメント。

「薬局事業」は同社グループのコア事業であり、上場調剤薬局専業企業としては第二位、全国で約950店舗の調剤薬局を運営しており、地域の"かかりつけ薬局"として病院やクリニックの近くで展開するとともに、上記のようにローソン・ビックカメラなどと協業した店舗展開も行っている。また、昨年202411月に、通信大手のKDDIと協業してオンライン専門薬局の「クオールどこでも薬局」を開局した。これは、医療DXの推進施策の1つであり、マイナ保険証も含め、国が主導的に進めている医療DXに最前線で対応する姿勢を示したと言える。

 

 次に「BPO事業」であるが、これはBPO(ビジネス・プロセス・アウトソージング)として、製薬会社に対する、医薬情報担当者であるMRの派遣や、薬剤師などの医療従事者を派遣紹介する事業である。

 

 そして最後の「製薬事業」であるが、これは、グループの「藤永製薬」と「第一三共エスファ」が行っている。後者の「第一三共エスファ」は、製薬大手の「第一三共」より「第一三共エスファ」の株式を段階的に取得し、20244月に連結子会社としたものであり、私は大きなカタリストとなったと考えている。

 この「第一三共エスファ」は、第一三共が後発医薬品市場への参入を目的に2010年に設立した、企画と販売に特化したファブレスメーカーで、後発医薬品のシェアが国内第3位の大手メーカーである。また、後発医薬品(ジェネリック医薬品)の中で、新薬メーカーから許諾を受けて、原薬、添加物及び製法までも新薬と同一のジェネリック医薬品を「AG(オーソライズド・ジェネリック)製品」と呼ぶが、「第一三共エスファ」はの売上のうち、約75%が、この非常に信頼性の高い医薬品である「AG製品」で占められており、金額ベースで国内トップクラスの企業となっている。

 

 このように、「薬局事業」、「BPO事業」、「製薬事業」という3つの事業の組み合わせにより、薬の研究開発、製造から、その販売、そして、製薬会社、医療機関を支える「総合ヘルスケアカンパニー」となっていることが、事業ポートフォリオの分散という観点と一気通貫という点から、同社グループの揺るぎない強みである。

 

 そして、同社は、昨年20245月に、2026年度である20273月期までの3か年の中期業績目標を発表したが、その計数目標は、売上高3,000億円、営業利益240億円というもので、2023年度から、売上高が66%の増収、営業利益が約190%の増益というとても高い達成目標となっている。

 

 3つのセグメントにおける施策であるが、「薬局事業」においては「質の向上」として、コロナ禍以前の成長路線に戻すことや医療DXを軸に新規処方箋の獲得、在宅調剤の拡大を掲げている。また、「BPO事業」では「規模(の)拡大」を謳い、オーガニックな成長として年率10%の増収と投資によるさらなる規模の拡大を目指すとしている。

 そして最後の「製薬事業」では「更なる成長」を標榜している。これは、前述した「第一三共エスファ」のグループインにより、新製品の展開を進め、利益率の拡大を目指すというものだ。

 直近では202412月に血をサラサラにする薬いわゆる経口抗凝固薬の「リバーロキサバン」を発売しているが、この製品の先発品は国内第9位でかなりの大型製品である。またその他にもロキソプロフェンテープ、希少疾患である全身性エリテマトーデス治療薬のヒドロキシクロロキン硫酸塩の発売も開始した。今後も毎年24製品の発売を目指すとしている。

 

 同社の社名の「クオール(Qol)」は、「Quality of Life(生活の質)」の頭文字を組み合わせたもので、この名称には、医療を通じて患者の生活の質を向上させたいという願いが込められている。

 3つのセグメントにより、「総合ヘルスケアカンパニー」として一気通貫という強みを持ち、社会に貢献してきた同社。「第一三共エスファ」のグループインにより、その"一気通貫"がさらに"太いもの"となったと私は確信している。

----------------------------------------------------------

取材後記は以上です。いかがでしたか。

本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております。

それでは来週もお楽しみに!

 

(関連ウェブ)

■クオールホールディングス IRサイト https://www.qolhd.co.jp/ir/

 

広報部 部長 白国 宏基 様と

20250115放送_クオールホールディングス様.jpg