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4月29日(祝・月)、園田競馬場(雨・良)で、今年から3歳ダート短距離王決定戦として行われることになったダートグレード競走、第25回兵庫チャンピオンシップ(JpnII、ダート1400m、出走11頭)は、先行争いを制してハナに立ったJRAのエートラックスが逃げ切り、3連勝で3歳ダート短距離王に輝いた。4コーナーで2番手にいたチカッパが3馬身差の2着、さらに2馬身2分の1遅れた3着が後方から追い上げた牝馬のモズミギカタアガリ。4着がイーグルノワールで上位4頭がJRA勢、5着が船橋のギガースで、地方馬最先着となった。

勝ったエートラックスは父ニューイヤーズデイ、母スパイラルステップ(母の父シンボリクリスエス)の3歳牡馬。JRA栗東・宮本博調教師の管理馬。通算成績は9戦4勝。鞍上はジョアン・モレイラ騎手で、園田での初勝利を重賞制覇で飾った。

レース後のコメント

1着エートラックス(ジョアン・モレイラ騎手)
本当にいい馬です。レース前はテンションの高いタイプの馬で、ゲート裏でも緊張感を見せるところがあったのですが、うまくコントロールすることができました。事前にこの馬のレースのVTRを見たりして、ゲートが速いということはわかっていましたので、そのスピードをうまく使って先行できればいいと思っていました。きょうもいいスタートを切って、先頭に立つことができました。レース中は乗りやすく、馬のおかげで勝つことができたと思います。仕上がりも良かったです。コースにも対応できましたし、こうした小回りの競馬場も悪くないと思います。これからまだまだ勝つと思います。
以前、園田に来たときには勝つことができなかったのですが、きょうは勝てて良かったです。競馬場はきれいで、この砂も乗りやすかったですし、スムーズな競馬ができました。こんなきれいな競馬場を世界中にどんどん作ってほしいです。
いつも応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
(宮本博調教師)
前走、強いメンバーと戦ったバイオレットステークスの出来はキープしてレースに臨めました。今回9戦目になりますが、使いつつ強くなっているように感じます。
レースは、モレイラ騎手に、好きなように乗ってもらうように指示しました。それが逃げて運んで、見ていても楽でした。外国人騎手にこれまで2回乗ってもらいましたが、そこから馬が進化したように感じます。馬がレースを教わったのかもしれません。成績も上がってきました。いわゆる「生ずるい」ところがあったのが解消されたように思います。今日も無事なら勝てると思っていました。結果が出て良かったです。距離に関しては、モレイラ騎手は「これぐらいがいい」と言っていました。
4勝したので、今後、レースの選択がしやすくなったと思います。スタートセンスが良くなって、道中の走りも、前で運べて、終いもしっかりして、言うことがありません。今後のことは未定です。オーナーサイドとの相談になります。

2着チカッパ(吉村智洋騎手)
一歩目で躓いてしまいましたが、位置取りは理想通りに行きました。走る馬ですがきょうは相手が強かったです。一生懸命走るいい馬です。

3着モズミギカタアガリ(ミルコ・デムーロ騎手)
残念です。馬は頑張ってくれました。スタートで、驚いたのか外に逃げるような形になりましたが、すぐにリカバリーして、後ろからになりました。1、2コーナーではスムーズさを欠いていました。3、4コーナーでやっと気合が入って、併せる形になった時は頑張ってくれましたが、最後まで手前は替えませんでした。

4着イーグルノワール(武豊騎手)
もう少し前で運びたかったのですが、行けませんでした。砂を被ったら走る気持ちが萎えた感じでした。揉まれ弱い面がありますが、そういった競馬でも、慣れてくればもっと走ると思います。現状は短い距離の方が良さそうです。

5着ギガース(森泰斗騎手)
逃げ馬を捕まえにいきましたが、結果、最後は苦しくなりました。勝った馬は強かったですが、初コースで、集中力という面での課題を感じました。そのぶん伸びしろがありそうです。

6着クルマトラサン(矢野貴之騎手)
キックバックを嫌がる面がありました。癖の無い馬なのですが、そこだけです。外に出したらいい脚で伸びたので、1400mは忙しかったのかもしれません。距離を伸ばしたら面白いかもしれません。

7着リケアサブル(吉原寛人騎手)
勝負に行って、(このメンバー相手に)どれだけやれるか、というレースでした。現状良く走っていますが、JRA勢との差はあるのかなと感じました。小柄ながらよく頑張ってくれます。(地方の)他地区に行くとまだ上位だと思うので、獲れるレースで頑張っていきたいです。

(取材:檜川彰人)

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