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3月27日(日)に中京競馬場で行われる高松宮記念(GI)に出走予定のグレナディアガーズ(牡4、栗東・中内田充正厩舎)について、共同会見での福永祐一騎手のコメントは以下の通り。

「(これまでの印象は)2歳のGIを非常に強い、良い勝ち方をしていましたし、マイル路線で主役を張る馬だろうという認識でしたが、スピードのコントロールが難しいところがあるのかな、と思って見ていました。

(1週前に騎乗してみて)調教に関してはすごく乗りやすいですね。そのように聞いていましたが、実際に乗りやすく、動きも良いです。ただ、レースで違った走りになるとは聞いています。

(ここまでは)マイルを中心にして1400mも使われた馬ですが、短距離になればなるほどペースの違いがあります。1400mを走っているから1200mも大丈夫だろうという単純なものではありません。

2000mから2200mというのは大きな差ではありませんが、短くなればなるほど、100m、200mの差は顕著に出てきます。その中で、グレナディアガーズが初の1200m、しかもGIのペースでどう対応できるか、今回の大きなポイントのひとつだと思っています。

(自身が騎乗して高松宮記念を勝った)ビッグアーサーとミスターメロディはスピードの持続力で似たところがあります。サニングデールは改修前のコースでしたが、短距離で一瞬のキレを活かすタイプでした。グレナディアガーズはどの馬とも違うタイプだと思います。

中京芝1200mは全場の中で(自身の)勝率、連対率が良いところだと思いますし、高松宮記念を3勝して他の重賞も勝っているコースなので、良いイメージを持っています。自信を持って臨めるコースだと思います。

ある程度のポイントはありますが、近年は馬場状態が週毎に変わる傾向があり、中京に関しても例外ではありません。天候の移り変わりによる馬場状態の変化に対応して合わせていけるか、合わせていける馬なのか、合わせていける枠順なのかが大きくなると思います。

1200mですから枠順が結果に左右してくるでしょうが、今週の馬場状態によって良い枠が変わってくると思います。当日に雨が降っているのか、先週のように雨が止んで乾いていくところなのかによっても変わります。今、どの枠が良いと言えるものではないですね。短距離は並びが大事になるので、先行馬との位置関係でポジションが取りやすいかが変わってきます。現時点でどの枠が欲しい、というのはないです。

この馬自身、良馬場以外走っておらず、重たい馬場でのデータがないので何とも言えませんが、基本的には(馬場が渋っても)大丈夫だと思って乗ります。考えても仕方ありませんからね。

ピクシーナイトが戦線離脱して、その中でチャンスのある良い馬の依頼をいただけて、幸運に思っています。1週前追い切りに乗せていただけて、非常に良い動きをしていましたし、勝てるチャンスがあると思っています。ポイントは初の1200mの流れにどう対応していけるか、というところです。

これまではマイル戦で距離をもたせるよう苦労してきた馬で、どうしても前進気勢を抑えるような作業をしていたと思います。その中で1200mの激流に対応させるのは、人間であれば『今回は1200mだよ』と意気込んで対応しやすいと思いますが、馬は今回何メートルを走るか知らないわけですから、流れに乗ってどれだけ良いポジションを取れるかが自分に課せられた仕事だと思います。まずはスタートを決めて、馬のリズムを守って、良いポジションを取れるよう努めたいと思います」

(取材:山本直)

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