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5月27日(日)に東京競馬場で行われる第85回日本ダービー(GI)に登録しているエポカドーロ(牡3、栗東・藤原英昭厩舎)について、追い切り後の藤原英昭調教師のコメントは以下の通り。

(前走の皐月賞1着を振り返って)
「未勝利戦を勝った時から皐月賞というのは頭にずっとあって、そこを最大の目標で来ました。展開も向いてくれましたから、そういう意味では狙い通りに良い結果が出たなと安堵しました。
本当は逃げたかったのですが、いろいろなパターンを戸崎ジョッキーと相談しました。あまり馬ごみで競馬をしたことがなかったので、あのような展開はすごくラッキーというのはありました。スプリングステークスでもあのような形になって最後は抜け出してくれたので、見ていて安心感はありました。
さすがに今回のダービー、18頭であのようなパターンにはならないと思いますから、いろいろな工夫が本当は必要だとは思います。しかし、期間も短いですからあまり馬にストレスをかけるのも(良くない)というところで、難しい調整ではありました」

(この馬の素質について)
「種牡馬がオルフェーヴルですから、どういう競馬をするのかというところで、それにすごく興味と期待がありました。新馬戦は手探りで見ていましたが、次の未勝利ではやはりオルフェーヴル(産駒)だなというのは感じましたので、そこはオルフェーヴルに賭けてみました」

(前走後の調整について)
「皐月賞は勝ちに行っていましたから、その後どうなるのかは馬次第だったのですが、1週間、2週間見て、ダービーに向けて馬が元気になりました。狙っていけるというか、出走させて良いパフォーマンスができるかなという確信はできました」

(調教過程を振り返って)
「1週前は、いつものことですが岡田騎手に乗せました。追走して、直線最後のゴール板で並走という形でした。現状の馬の調子はどうかが見極める一番の目的だったのですが、皐月賞の前と変わらず元気に動いていることを確認できました。1週前は目的通りに調教ができました。
今日はある程度やるのか、抑えるのか、ずっと馬と会話しながら悩んでいました。やろうと思えばいくらでもできるのですが、それが馬にとって良いのか、本番で能力を発揮できるのかを馬と相談しながらやっていました。そういう意味で今日の調教は、じっくり行って、直線で併せました。そして一番の目的は、ゴールを過ぎてからどれだけ馬が元気にサッと走れるのかを見ることでした。
見た目よりも岡田ジョッキーがどういう感覚でいるかが重要でした。そのジャッジがすごく良かったので、見た目と一致しているなというのは感じました。
ずっとここまで、皐月賞が終わって、ある程度予定通り順調に来たというのが一番ホッとしています。
大舞台に向けて順調というのが一番だと思っています。そういう意味では良かったです。
ここで勝つ、負けるというよりも、いかに馬が体調良く、本当に元気でダービーに出走できるかが一番重要な点ですから、本当に良かったと思います」

(今回のレースに向けて)
「2000m前後が目的だったのですが、2400mとなるとやってみなければ分からない点はあります。オルフェーヴル(産駒)ですから期待はしています。
母がダイワパッションなのは気になりますよ。血統だけではなくて体型も胴が詰まってずんぐりしていますから、非常に難しい戦いなるのではないでしょうか。
左回りも課題です。輸送は何回もやっていますが、左回り、東京、そしてあの大歓声の中がすごく不安があります。
皐月賞とはまた違う、能力を発揮する馬がたくさんいるでしょうね。その相手関係よりもエポカドーロの力をいかに発揮させるか、その一点だと思います。
いろいろなパターンは頭に浮かんでいますが、今回はそう簡単にいかないだろうということと、枠が決まってから並びを見て、いろいろな調査をしながらになると思います。
まずは馬の体調をこれからアップさせて、他の陣営がどういう競馬をしてくるのかを考えるのはそれからです。
やはりダービーが競馬サークルの中では一番の目標のレースですから、(2010年に)勝たせていただいたというのはエイシンフラッシュならびに関係者には本当に感謝しています。そういう感謝をもう一回したいなというところと、それに携わる方々を喜ばせてあげたいというのがやはり根底にあります。そういう意味では日本で一番のレースであると思っていますから、気合いが入っています。
皐月賞は本当に鮮やかに勝たせていただいて、ダービーまで駒を進めるというのはそんなに簡単ではないと思います。しかし、2冠を獲れる唯一の馬ですから、スタッフ一同ダービーに向けてあと何日か頑張っていきますので、応援よろしくお願いします」

(取材:米田元気)

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