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JRAはきょう12時からJRA六本木事務所で「2006年度JRA賞 馬事文化賞選考委員会」を開き、以下の通り受賞者を決定した。なお、本年は受賞作品が2作品となった。

JRA賞馬事文化賞は、当該年度において文学・評論・美術・映画・音楽等を通じて馬事文化の発展に顕著な功績のあったもの(団体を含む)に授与される。

●2006年度 JRA賞馬事文化賞受賞者 (敬称略)
 岩崎徹 : 受賞作 「馬産地80話 日高から見た日本競馬」
       (著者 岩崎徹 ・ 発行所 北海道大学出版会)
 株式会社ビーワイルド : 受賞作 映画「雪に願うこと」

●受賞作 「馬産地80話 日高から見た日本競馬」の概略等
 困難な局面にある北海道の馬産地の過去と現状を踏まえつつ、提言を行ったもので、馬産地の将来を懸念しつつ、希望を失わずにアイディアを求めるという姿勢で書かれている。

【受賞者の略歴】
岩崎徹(いわさき・とおる)氏
1943年生 横浜市生まれ 札幌大学経済学部教授
東京農工大学卒業後、東北大学大学院博士課程終了・農学博士

主著:「競馬社会を見ると、日本経済が見えてくる―国際化と馬産地の課題」
 「農業問題 学び教えられて」 「農業雇用と地域労働市場」<編著>

●受賞作 映画「雪に願うこと」の概略等
 2005年10月30日の第18回東京国際映画祭で、コンペティション部門の最高賞「東京サクラグランプリ」・最優秀監督賞・最優秀主演男優賞(佐藤浩市)、観客投票による観客賞と併せ4冠に輝いた。
 映画の舞台は真冬の北海道帯広のばんえい競馬場。ロケは実在する競走馬と競馬場、調教場を使用している。主人公が、厳冬の北海道での馬との生活を続けていくことにより励まされていくストーリーの中で、馬と共に過ごすことの厳しさ、素晴らしさなどのほか、大スクリーンの中に1トンを超える馬の力強さや迫力が描かれている。

●選考委員会での経過
 2006年度のJRA賞馬事文化賞の選考は、一昨年11月から昨年10月までの1年間に出版・企画・開催された馬に関する文化作品について、内容を個々に検討のうえ、昨年12月に開催された第1回選考委員会にて最終候補として4点を選出し、本日の第2回選考委員会に諮った。
 同委員会では、「馬産地80話」は、競馬と競走馬生産の過去と現在を整理して提示しており、競馬の入門書は多く、馬産地に言及したのも多いが、こうした形で学術的な裏付けを持ったものは稀であり、一般の読者にとっても、わかりやすい内容となっている点が評価された。
 また、「雪に願うこと」は、ばんえいを忠実に描いており、人間ドラマの部分もあるが映像作品として馬関係者にとっては満足な仕上がりであろうと思われ、重種馬の力強い足取りが、癒しと活力の源になり、観客を魅了したことが評価された。

(JRA報道室発表)


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