第394回放送番組審議会の概要をお知らせします。
開催日時
2021年7月
番組審議会委員
井口委員長、池田委員、仲宇佐委員、本川委員、山下委員
会社側
吉田京太 代表取締役社長、川畑直央 放送戦略局次長兼編成部長兼広報お客様センター長兼放送番組審議会事務局長、宮崎裕一報道制作局シニアプロデューサー、滝澤崇央報道制作局 ニュース報道部兼放送番組審議会事務局
今回の視聴番組は7月5日(月)7時40分から放送した、「聴く本棚」を試聴しました。
委員の皆様からは
・松平アナウンサーはさすがの語り口で、多くのリスナーを引き付けることと思います。また、手嶋さんのインテリジェンス小説は、最初の「ウルトラ・ダラー」を読んだのですが、世界を舞台にテンポが速く、まるでジェットコースターに乗っているような感じで、こちらも人気を博すると思われます。
・月曜から金曜の毎朝15分の放送は、生活のリズム作りにも、通勤の楽しみにもなり、「自分では選ばないかもしれない本だった」というリスナーの感想の通り、視野を広げてくれる効果もあります。何の情報も先入観もないまま、いきなり朗読を聴く面白さもありますが、この本はタイトルから中身がうかがい知れないこともあり、諜報活動をめぐる小説であることだけでも最初にわかっていると、より物語に入りやすくなるような気がしました。いずれにしても、物語がここからどう展開していくのか、先を聴いてみたくなりました。
・シンプルな番組構成ですが、無駄がなくて好感が持てます。取り上げる作品によっては、朗読者のキャラクターとの相性も気になるところです。松平氏の朗読は、さすがの風格があって申し分ないと思いますが、朗読者が異なれば、作品のまた違った印象が生まれるはずでしょう。「聴く本棚」というコンセプトは面白いと思いますが、ラジオドラマに比べると内容が入ってこなかったです。シナリオの様なものの方が合っているのかもしれません。書籍を要約するサービスはニーズがある様ですし、「聴く本棚」というコンセプトは面白いのですが、書籍の選び方と語り手のマッチングなど改善の余地があると思いました。
などのご意見がありました。