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番組審議会

株式会社日経ラジオ社(ラジオNIKKEI)では放送法に基づく番組審議機関として番組審議会を設置しています。
番組審議会は各界の有識者で構成し、原則として毎月1回、放送番組向上のため会議を開いています。

番組審議会委員のご紹介(敬称略、50音順)
竹内 香苗(フリーアナウンサー)
谷垣 浩司(野村ホールディングス 執行役員)
仲宇佐ゆり(フリーランスライター)
山口 英彰(日本中央競馬会 常務理事)
山﨑 浩志(日本経済新聞社 常務編集局長)
山下 康介(作曲家・編曲家)

第350回放送番組審議会

2017年3月8日に開催された第350回放送番組審議会の概要をお知らせします。

開催日時

2017年3月8日

出席者(番組審議会委員)

長谷部委員長、池田委員、町田委員、藤沢委員

出席者(会社側)

井元成吾代表取締役社長、石井桂子執行役員編成制作担当兼放送番組審議会事務局長、土肥穂高編成制作局長、川畑直央プロデューサー、滝澤崇央番組審議会事務局

この日の番組審議会で試聴したのは、2017年1月24日放送「未来の学校 ラジオ分室~不登校支援を考える~」。全国13ヶ所にある不登校児童生徒が通室する教育支援機関『東京大志学園』。ここで開催される不登校問題に特化した教育シンポジウムの収録を中心に構成した特別番組シリーズで、開催されるシンポジウムに行けない、行けないけれど関心がある、という方のために、いつでもどこでも聴ける"ラジオ分室"として番組を放送しています。ご意見を聞きました。
委員の方からは:
・女子学生のお話も、男子学生のお話も、一緒だと思ったんですが、この女子学生のお話は、胸に非常にぐっとくるものがありました。というのは、やはり、凄くリアルに、いじめに遭っている期間は過ぎているのかもしれませんけれど、ご本人の生の声ですね、身につまされるものがありました。その中で、親御さんが、私の気持ちを知らないで、というくだりがあったと思うんですけれど、やはりこういう体験をしている人、ご本人の話とか、それを乗り越えた人の話というのは、今、まさに悩まれている当事者、親御さんは知りたい情報だと思います。そういう意味で、当事者の話を中心に、伝えるということは非常に意義のあることではないかと思っています。
・おっしゃる通りリアルな話でしたね。これ、やはりラジオのいいところってここだなって思いました。顔を出さなくて良くて、本当に心の底から辛かったことをシェアできる。実はテレビって、余計な情報が多すぎるからできないので、ラジオが一番適しているのかなって思います。そういう意味では、こういういろんな人に言えない悩みみたいなこととかを、シェアするっていう観点からしたら、もしかしたら、いろんな番組が作れるんじゃないかって思って聴いていました。中身に関していろいろ思うところがありましたけれど、なんかきっといじめで苦しんでいるのは子供だけじゃなくて、親も大変で、さっきの「大丈夫だ」って言われたのが迷惑だったって言われた親のほうが、今度、傷ついて立ち直れないかもしれないですね。なんか親のためだけに番組を作ってもいいのかなって思って聴いていました。
・こういった企画はラジオNIKKEIとしてよいですね。勉強することがいっぱいあるなと、大変素晴らしいなっていうふうに思いました。私が思ったことですけれど、特に支援っていうか、そちらが中心だったと思うんですけれど、不登校の原因が特に「いじめ」という話があったんですが、やはり今一番欠けてるっていうか、それは相手の気持ち、立場にたって物事を考えるっていうことが、一番欠けているんじゃないかって思うんですね。いじめられてる女子学生はお父さんのこと、本当に迷惑かけてるなって思っている。男子学生もそうだった。勉強になりました。不登校になる原因とか、それを含めてですけれど、そういったことについて考えました。番組の中でも、私の中でも、親しい友達とか、親御さんとか、先生とか、そういう方の言葉が、立ち直るきっかけとなったというふうに、すべて人と人との関係の中で生活していらっしゃるんで、そういった中で、相手の立場に立つということは大事なんだろうなということを、考えながら聴いていました。
・非常にラジオメディアの可能性を示したなという感じですね。中身聴けば、シンポジウムですから、いろんな情緒的な場面もあるし、場合によっては泣き出すということもあるかもしれませんけれど、実はイベントというのは情報発信の有力な装置なんですが、それとメディアの組み合わせを考えていくということをやっている。これはまさにそれですね。リアルなイベントと、ラジオ放送。テレビでは、おっしゃる通り難しいですから。ラジオ放送との組み合わせということで、これはとてもいい。この問題に限らず、広めていける取り組みだなという気がしました。これはいいと思いましたね。