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番組審議会

株式会社日経ラジオ社(ラジオNIKKEI)では放送法に基づく番組審議機関として番組審議会を設置しています。
番組審議会は各界の有識者で構成し、原則として毎月1回、放送番組向上のため会議を開いています。

番組審議会委員のご紹介(敬称略、50音順)
竹内 香苗(フリーアナウンサー)
谷垣 浩司(野村ホールディングス 執行役員)
仲宇佐ゆり(フリーランスライター)
山口 英彰(日本中央競馬会 常務理事)
山﨑 浩志(日本経済新聞社 常務編集局長)
山下 康介(作曲家・編曲家)

第341回放送番組審議会

2016年4月13日に開催された第341回放送番組審議会の概要をお知らせします。

開催日時

2016年4月13日

出席者(番組審議会委員)

長谷部委員長、町田委員、池田委員、石川委員、藤沢委員

出席者(会社側)

鈴木健司代表取締役社長、石井桂子執行役員編成制作担当兼放送番組審議会事務局長、高山英久番組審議会事務局

この日番組審議会で試聴したのは、2016年1月12日に放送された番組「薬剤師ライフ!~毎日をハッピーに~」。ラジオNIKKEIでは数多くの医療、健康番組を放送していますが、この番組は薬剤師のライフスタイルやキャリアアップを応援する番組で、主に30代、40代の子育てをしながら薬剤師の仕事をしている方たちを対象にお送りしています。パーソナリティは薬剤師でタレントの久保恵子さん、アシスタントはラジオNIKKEIアナウンサーの中野雷太です。今回のゲストは料理研究家で栄養士の浜田陽子さんで「食育」についてお話を展開しています。ご意見を聞きました。

委員からは:
・試聴前の印象では薬剤師向けの専門的な番組かと思っていましたが、実際に聴いてみますと多くの方が共感するような内容の番組でした。パーソナリティの久保恵子さんがとても明るい方で主婦としての本音なども出ていて、このキャラクターがリスナーに共感を与えていると感じました。だからこの放送回のテーマの食育の話でも「食育は幸せなこと」ということがシンプルかつ納得感のある話として伝わってくるのだと思います。15分という中でコンパクトに伝えたいことを話し、リスナーに"じゃあ、これからどうしようかなぁ"と考えることに気付かせてくれる良い番組だと思います。
・私は小児科医ということもあるのですが、私の持つ食育の定義と料理研究家が持つ食育のイメージはちょっと違うのだなと感じました。食事を通じて楽しさを演出するのはいいのですが、私としましては例えば小学校でも食育が注目されていますが、食育を通じて良い食習慣を身につけてもらいライフスキルにつなげるのが食育だと思います。ただ、確かに家庭の雰囲気を良くすることも大事なことなので、今回の話は硬い話ではなく、たいへんリラックスして聴くことができたので良かったと思います。食育というものは実はとても深いテーマです。その食育を私とは違う角度から見ることができたのも良かったです。
・私は以前、食育を担当する部署にいました。確かに"食育とは"などと教育の一環として難しく捉えることもありますが、結局は"バランス良く食べるのが基本"ということ。法律的、教育的な食育ということではなく、"手間をかけなくてもいいんだよ"というアドバイスにこそリスナーが共感するのでしょうし、この番組の良さもそこにあると思います。魚は骨もあり、焼く手間も考えると親御さんとしては敬遠しがちになりますが、バランスよく食べるために既に加工してある魚料理で代用しても良いという話なら多くの親御さんの共感が得られます。また、食育で薬剤師さんが果たせる地域の役割という話もあり、薬剤師の仕事を広く捉えたとても良い番組だと思います。
・番組も面白かったのですが、各委員のそれぞれの角度から見た食育の専門家としてのご意見もとても興味深く貴重なものに思います。番組は薬剤師でなくても勉強になり役に立つ場で、しかも癒される内容でとても面白く聴けました。薬剤師としても店にやって来た方たちに役立つ話をするためヒントにもなると思います。放送時間が夜8時台ということですが、果たしてこの時間帯は薬剤師さんたちが聴いてくれる時間帯なのかという疑問は感じました。
・私はこの番組を"一般の方が聴くなら良い番組だろう。でも薬剤師が聴くならどうだろう?"と感じました。確かに番組の最後のほうで"薬局窓口に来た方へのアドバイスに"などということは言っていますが、薬剤師を主たる聴取者層と想定するならちょっと物足りなさを感じます。もう少し専門性を持たせても良かったのではないでしょうか。まぁ、昨年12月スタートの番組なので、少しずつ番組スタイルを固めていけばいいでしょう。