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番組審議会

株式会社日経ラジオ社(ラジオNIKKEI)では放送法に基づく番組審議機関として番組審議会を設置しています。
番組審議会は各界の有識者で構成し、原則として毎月1回、放送番組向上のため会議を開いています。

番組審議会委員のご紹介(敬称略、50音順)
竹内 香苗(フリーアナウンサー)
谷垣 浩司(野村ホールディングス 執行役員)
仲宇佐ゆり(フリーランスライター)
山口 英彰(日本中央競馬会 常務理事)
山﨑 浩志(日本経済新聞社 常務編集局長)
山下 康介(作曲家・編曲家)

第340回放送番組審議会

2016年3月9日に開催された第340回放送番組審議会の概要をお知らせします。

開催日時

2016年3月9日

出席者(番組審議会委員)

近藤委員長、町田委員、池田委員、石川委員、藤沢委員

出席者(会社側)

鈴木健司代表取締役社長、石井桂子執行役員編成制作担当兼放送番組審議会事務局長、高山英久番組審議会事務局

この日番組審議会で試聴したのは、2016年2月1日と2月22日に放送されたシリ-ズ番組「未来会議プロジェクト」。これは日本経済新聞社グループのメディアミックス企画の一環です。このプロジェクトは日本が抱える課題について考え、よりよい未来に向けて議論するもので、「革新力(イノベーション)」をテーマに経営者と若い方々が対話し、アイデアの可能性を探っていくものです。番組では1ヶ月に1社の企業トップの方にご出演いただいています。今回は課題発表がある1週目と応募してきた学生のみなさんの優秀アイデア紹介と企業トップからの講評があった4週目放送分です。ご意見を聞きました。

委員からは:
・たいへん面白く、次が聴きたいと思いました。私も医療用ITに関わっておりまして、先進医療会議では保険導入に向けた新しい技術について検討しているのですが、そこで私は保守的な観点からものを言っているので、番組で"日本人は保守的だ"と言われると心にズシンと来るものがありました。何とも自分の立場が迫られるような番組でした。また、番組でも出てきましたIBMの人工知能「ワトソン」ですが、私たちも医療用イノベーションの中に人工知能がどのように入ってくるのか検討しているところです。既に診断やベストな治療法などの統計的なものは全部出てきますので、あとは対人間の判断と言うことになります。私たちは対人間でやっておりますので、顔色やちょっとした心の動きなどで診断をし、治療を進めていくのですが、人工知能ではまだそこまではできないだろうということで、私は抵抗しているところなんです。そういう意味ではたいへん参考になる興味深い番組でした。
・ 私は社長の話というのは好きなので、面白く聴きました。ただ、気になったのはこの話はいったい誰に向けた言葉なのかと感じたことです。学生を巻き込むなら番組で聞いていた"イノベーション"という大雑把な質問よりは、学生が番組へ意見を送る時にはその企業を研究するのはもちろんなので、もっと企業のことを話して優秀な学生が集まるような仕掛けにしたほうが面白いし、せっかくの日経グループのクロスメディア企画なのにもったいなく思いました。もっと学生を巻き込むようなものにしたほうが良かったでしょう。
・まず、企業経営者の話というのは、それだけで価値があると思います。また、聞き手によってはより面白い話を引き出すこともできます。この番組では企業経営者が直接出演していますし、経営者からの問いかけに学生が答える双方向番組なのに、臨場感がないのは残念に思いました。直接社長と学生がやりとりする臨場感ある双方向番組ならとても面白くなったと感じました。立場や世代の違いがある両者が直接話すところにこそ臨場感ある双方向性はあるのだと思います。
・企画自体は的確なのだと思いますが、経営者からの質問に学生が答えるのが4週間後というところに臨場感を欠く要因があるのだと思います。また、社長さんからの問いに答える方たちも"今回は保険会社の社長さん"という意識で答えているのが分かり、答えるにしても良く考えているんだなぁと思いました。
・私はこのプロジェクトの当事者でもあるのでなかなか言いにくいのですが、私たちは電子版で「未来面」というページを作ってやっているのですが、このページは広告ページでなく編集ページという位置付けです。既に5~6年くらいやっておりまして、東日本大震災で一時中断しましたが、長年若い人の意見を聞いています。経営トップの方たちの中には学生など若い人たちと接点を持ち、意見を経営に取り入れたいという思いをお持ちの方々が結構いらっしゃいます。ですので、私たちの趣旨に賛同していただき長く続いています。参加企業からの満足度も非常に高いものとなっています。また、学生を集めて未来会議セミナーのようなものをやったり、様々な形で経営トップと若者たちをつなげていくことに取り組んでいまして、それなりに意味はあると思っています。音声での展開が紙面を補完しているというのが良く分かりました。