
「おなかが空いてきましたー!」
突然、福永マスターの声が響きました。
いつもとは違うスタジオで、
機材の準備が整えば今すぐにも収録を始めますよ、という待機中。
ふっと緊張がゆるみます。
(いや、緊張はしてませんね)
「急にですか」
「今、急に来ました!」
そんな急に来るものですか。
「いつも急に来るんですよ。一定の水準を超えるとがーっと」
なんかあるんですね、超えちゃいけないところが。
「減りすぎですわ、もう」
「あー、福永さん後場からですもんね、今日」
「和島さんもじゃないですか」
和島さんはおなか減らなそう。
「減るときゃ減りますよ」
福永さん、おやつありますよ。
「おやつは食べませんよー!がっつりごはん食べます」
そしてセッティングを待つことしばし。
「あー-こうやって待ってる間におなかすくんだよな、じっとしてると」
そして本番中は気が紛れてすっかり忘れていたそうですよ。
金毘羅様の桜