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「13日の米国株は小動き」

「年内利上げ確率変化なし、8月CPI前年同月比+3.7%、原油価格上昇で前月比+0.6%」

 

 

 

9月13日の米国株は小動きでした。NYダウは0.2%下落する一方で、ナスダック指数は0.2%上昇しました。

 

 

米国労働省は13日、8月のCPI(消費者物価指数)を発表しました。総合物価指数の伸びは前年同月比+3.7%となりました。予想中心値の3.6%を上回る伸びとなりました。

 

8月CPI

総合 +3.7

コア +4.3

 

 

総合物価指数の推移(前年同月比)

6月 +3.0

7月 +3.2

8月 +3.7

 

 

8月のエネルギー価格の前年同月比伸び率は「-3.6%」となりました。7月は「-12.5%」でした。エネルギー価格の下落率が7月と比べると穏やかになっています。これが、8月CPIの「上昇率拡大」の要因です。物価の伸びを抑制していた原油価格が徐々に上昇したため、全体の上昇率を高めました。

 

 

昨年9月のNY原油先物価格のレンジは76ドル~90ドルだったので、現状の原油価格(88ドル台)は、前年同期とほぼ同じです。今後、原油価格は米国物価を押し下げる要因には作用しなくなります。

 

 

総合物価指数の「前月比」の伸び率は「+0.6%」となりました。

 

総合物価指数の推移(前月比)

6月 +0.2

7月 +0.2

8月 +0.6                           

 

 

エネルギー価格が前月比+5.6%の高い伸びとなって、CPIの前月比の伸び率が高くなりました。

 

 

FED WATCHによると、年内の利上げ確率は約44%です。この1週間、大きな変化はありません。10年債利回りは4.3%を挟んだ小動きでした。結果的に、8月CPIはマーケットに大きな影響は与えませんでした。

原油価格の上昇は航空会社の燃料費上昇・業績下方修正につながり、13日の米国市場では空運株が軒並み安となりました。

 

 

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