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「日本株続落、利益確定売りが膨らむ」

「内需の期待値に"勢い鈍化"の兆候?」

「日経平均がTOPIXよりも弱い理由は?」

 

 

8日の日本株は下げました。米国市場における半導体関連株安を受けて、東京でも半導体関連株が売り直されました。また、資源株、商社株など、ここまで上昇してきた銘柄に利益確定売りが膨らみました。

 

 

厚生労働省は8日、7月の毎月勤労統計を発表しました。全産業の月内給与総額は前年同月比+1.3%となりました。5月の+2.9%、6月の+2.3%と比べて、伸び率が鈍化しています。

 

 

内閣府は8日、8月の景気ウォッチャー調査の結果を発表しました。現状判断DIは前月比0.8P低下の53.6となりました。先行き判断DIは2.7P低下の51.4となりました。先行きDIの低下幅が大きめです。コロナ禍からの脱出・インバウンド需要の回復を背に国内景気は安定感のある動きが続いてきましたが、勢いが落ちてきたように見えます。

 

 

                   ☆

 

 

今週はTOPIXが高値更新、一方で、日経平均はTOPIXと比べて鈍い動きです。7月末と比べた9月7日の水準を以下に示します。

 

 

7月末 97日 変化率

TOPIX 2322  2383  +2.6

日経平均33172 32991  -0.5

 

 

この5週間余のパフォーマンスはTOPIXが上回っています。100万円の資金を運用した場合、TOPIX連動なら102.6万円となる一方で、日経平均連動なら99万5000円です。明らかに違うパフォーマンスです。

 

 

そのTOPIXPBRの低い銘柄群(TOPIXバリュー)とPBRの高い銘柄群(TOPIXグロース)の2つに分けると、株価の内容がもっとわかります。7月末に対して7日終値の変化率は以下の通りです。

 

 

TOPIXバリュー +4.6%

TOPIXグロース +0.4%

 

 

つまり、この5週間、低PBR銘柄のパフォーマンスが高PBR銘柄を大きく上回っています。

 

 

銀行株、総合商社、自動車株の上昇がバリュー株インデックスを押し上げました。「時価総額への影響が大きい株」のパフォーマンスが「日経平均への影響の大きい株」を上回っています。

 

 

今更の話ですが、日経平均は特定銘柄の影響が大きいですね。7日段階の日経平均に占めるウエート(構成比)の上位ランキングを見てみましょう。

 

日経平均ウエート上位(7日)

ファーストリテイリング10.52

東京エレクトロン    6.77

SBG                        3.91

アドバンテスト     3.55

 

 

上位4銘柄で日経平均の24.75%4分の1を占めています。

 

 

これをもっと具体的に説明しましょう。日経平均は各々の株価の単純合計値です。旧50円額面換算の単純合計値を除数(29.5)で割って算出します。

 

 

ファーストリテイリングは13の株式分割を実施しています。34000円の株価は旧50円額面換算なら、102000円です。102000÷29.53457円です。日経平均33000円のうち、3457円を占めています。だから3457÷33000≒構成比10.5%となります。

 

 

極論ですが、ファーストリテイリングの株価が1円になると、3456円も日経平均を押し下げることになります。10%以上、日経平均を押し下げます。一方でファーストリテイリングの7日時価総額は約108600億円です。日経平均採用銘柄の合計総額は604兆円に対して1.7%です。ファストリの株価が1円になっても、時価総額は1.7%しか減少しません。

 

 

日本株全体の価値を測るとすれば、日経平均よりもTOPIXの方が実勢を表していると考えます。

 

 

今日のタイトルの「日経平均がTOPIXよりも弱い理由は?」の回答は、「日経平均への影響度が大きい高PBR銘柄の動きが相対的に悪いため」となります。

 

 

9月8日午後3時20分記

 

 

 

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