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NTT株上昇、"出遅れ買い"成功の焦点は?」

 

 

9月7日の東京株式市場は、売り買い交錯となりました。日経平均、TOPIXとも昨日まで8日続伸しています。当然、利益確定売りは膨らみます。

 

 

東京株式市場では、多くの銘柄が既に大幅に株価水準を切り上げました。既に上昇した株を避け、あまり上がっていない出遅れ銘柄を探す投資家も存在します。そうした投資家は"出遅れ株"を狙います。例えば、本日のNTT(9432)です。

 

 

NTTの株価は7日、7月4日以来、約2か月ぶりの170円乗せとなりました。政府保有株の売却加速の方向性が明らかになったことで、将来の需給悪化を警戒してNTT株は鈍い動きを続けてきました。6月の1対25の株式分割権利落ち後に付けた高値が178.9円。8月4日には157.6円の安値を付けています。

 

 

「投資尺度面で割安感を残し、新規投資に安心感のある株」として、本日はNTTの存在が浮き彫りになったようです。NTTの収益は安定し、3%程度の配当利回りです。

 

 

ただ、出遅れ株は「出遅れの理由が存在する」ことに注意しなければなりません。買う順番が劣位にある、優先順位が低いからこそ、株価は出遅れます。出遅れ株は「不人気株」と言い換えても大差ないでしょう。

 

 

NTTの場合、「政府保有株の売却加速懸念」という需給要因のみが株価の鈍さにつながっているのならば、そこは中期視点での買い場になります。仮の話ですが、政府が保有株を全て売却し、NTTが完全民営化されれば、経営者は今以上の緊張感をもって経営をしなければなりません。経営度の自由度が高まれば、戦略の幅も広がります。

 

 

昨日、NTTは、子会社のドコモが市場調査会社のインテージ(4326)を買収すると発表しました。通信以外の事業分野の拡大を狙います。

 

 

本日のNTT株上昇において、インテージ買収発表も効いてるなら、株価ストーリーはより面白くなります。例えば、インテージ買収を契機に、NTTが保有データを活用して、企業向けコンサルタントビジネスが拡大するなら、新しい評価が加わります。

 

 

政府の保有株売却によって短期的な需給悪化の可能性に怯えて株価が軟調に推移、しかし、中期では経営の自由度が増して積極的なM&Aが加速→事業基盤拡大となるのなら、投資家の評価も変わってきます。

 

 

本日は、NTTと同様、民営化株のJT(2914)も買われ、6月27日の高値3252円を更新してきました。こちらも出遅れ株物色の一環でしょう。

 

 

9月7日午後3時20分

 

 

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