「日本株続伸、自動車株に新高値相次ぐ」
「円安→上方修正→増配期待」
「マツダの上昇率拡大、国内生産7割・海外販売8割超」
9月6日の日本株は続伸しました。ここまで上昇してきた海運株が売られる一方で、動きの鈍かった半導体関連株が買われました。うまく循環が効いています。
為替市場における円安を受けて、自動車関連株が高い。トヨタが連日の年初来高値更新、マツダ、ホンダ、SUBARU、スズキと新高値銘柄が相次いでいます。円安に伴う収益上積み・増配への期待等が株高要因でしょう。
マツダ(7261)は8月30日に7月の生産・販売状況を発表しています。
7月のマツダの生産・販売状況(前年同月比)
グローバル生産 102,378台(+2.6%)
国内生産 72,232台(+3.2%)
海外生産 30,146台(+1.2%)
グローバル販売 101,823台(+18.6%)
国内販売 15,067台(+2.2%)
海外販売 86,756台(+22.0%)
グローバル生産台数とグローバル販売台数はほぼ同じです。世界の生産台数と販売台数が釣り合うのは当然ですね。
生産における国内の比率は約70%です。一方で、販売における国内の比率は約15%にとどまります。約85%が海外販売です。つまり、国内で作った車を海外で売る比率が高いビジネスと認識されます。国内において原材料費や労働費を日本円で支払います。日本円で作った自動車を海外において外貨建てで販売します。円安ドル高の好影響を強く受ける企業として、マツダの株価は大きく上昇してきました。
マツダの株価は昨年末に対して9月5日終値まで59.7%上昇しています。自動車メーカーは軒並み大幅上昇ですね。以下をご参照ください。
昨年末と比べた株価上昇率(5日時点)
マツダ 59.7%
トヨタ 42.8%
SUBARU 42.7%
ホンダ 60.0%
日産 51.3%
昨年末と比べると、多くの銘柄が高い上昇率を記録しています。TOPIXの上昇率(約27%)と比べると、自動車株のパフォーマンスの良さが実感されます。
9月6日午後2時30分記