「TOPIXが高値更新」
「メガバンクがそろって高値更新」
「海外投資家の日本株比率引き上げか...」
「4-6月期法人企業統計、ソフトウエア投資の強さを示す」
9月1日の日本株は続伸しました。TOPIXは8月1日に付けた2337Pを更新しました。「1990年以来、33年ぶりの高値」とか「バブル経済崩壊後の高値」等とも表現されます。
メガバンク3行がそろって年初来の高値を更新、総合商社や海運株、鉄鋼株にも買いが入りました。海外投資家の買いが流動性の高い銘柄群に入っています。
幅広い業種の主力株に買いが入っています。幅広い銘柄が1~2%上昇しているので、結構長期に構えた資金が日本株の比率を引き上げている可能性を感じています。
特定の高流動性銘柄が買い上げられて7%~8%の上昇率を記録しているなら「短期の投資成果を追求するヘッジファンドの買い」と分析されそうですが、今日の動きについては「グローバル株式運用における日本株比率引き上げ」の可能性を意識します。あくまで本日についてですが「日本株について値幅が欲しいのか、株が欲しいのか?」と問われた場合、「株が欲しい」と答える投資家の買いが主流となっていると考えます。
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財務省は1日、4-6月期の法人企業統計を発表しました。設備投資について、以下に記載します。(単位億円、前年同期比)
2022年
4-6 111,545(+4.2%)
7-9 127,631(+11.0%)
10-12 130,391(+7.5%)
2023年
1-3 174,882(+11.4%)
4-6 117,105(+5.0%)
前年同期と比べた増加率は5%です。堅実な設備投資動向を示すデータです。ただ、増加率はやや鈍化しています。
上記の設備投資額は「ソフトウエア投資を含む投資額」です。それでは、ソフトウエア投資だけを抜き出すと、4-6月期は1兆8228億円(前年同期比7.7%増加)となります。ソフトウエア投資はより高い伸びを示しています。企業のシステム開発意欲の強さが浮き彫りになります。銘柄選択においてIT投資関連株、ソフトウエア関連株に投資する動機をもたらします。
午後3時10分記