「米国株は続伸」
「NVDAは"超高PER株"か、"普通の高PER株"か」
「5-7月期EPS2.7ドル、前四半期比5割増ペースなら年間1株利益20ドル超?」
8月28日の米国株は上昇しました。28日の日本株と同様に、景気敏感株、半導体関連株などが高くなりました。
エヌヴィディア(NVDA)が反発しました。
NVDAの株価(28日)
468.35ドル(+8.17ドル、+1.78%)
先週23日に5-7月期の決算を発表しました。翌日24日の寄り付き直後に502ドル(前日比+30ドル、+6.4%)の上場来高値を付けました。しかし、その後は利益確定売りに押され、24日終値は471ドル(+0.47ドル)と小幅高にとどまりました。
その後のNVDAの株価動向です。
25日 460.18ドル(-11.45ドル)
28日 468.35ドル(+8.17ドル)
現在のNVDAは大型グロース株の代表です。24日の出来高は約1億1500万株、28日は約6600万株です。24日の売買代金は、日本円換算で8兆円規模になる計算です。日本の個別株と比べると、桁違いの売買代金です。
NVDAは高PER銘柄として知られています。だからグロース株の代表です。高いPERは高い成長性を反映しているとの見方が一般的です。ただ、足元で利益の水準が上昇してきて、考えようによっては「普通のPER」にも見えてきます。
NVDAの5-7月期1株利益は2.7ドルでした。2-4月期の1.09ドルに対して約2.5倍になっています。
次期四半期の8-10月期売上高についてNVDAは160億ドル(5-7月期の135億ドルに対して+18.5%)を計画しています。売上高が勢いよく増加していますので、利益も上向きでしょう。
現状2.7ドルの四半期1株利益が四半期毎に3割増えるならば、年間ベースの1株利益は16ドル超の計算、5割増えるならば20ドル超が計算されます。あくまでも計算上ですが、20ドルの年間1株利益が計算できる状態ならば、NVDAの株価が500ドルとしても、PERは25倍です。PER面の「超割高株」は「普通のグロース株」に変わってきたとの考え方もできます。
8月29日午前7時記