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「日本株は続落」

「米国金利上昇を警戒」

「来週はNVDAが決算発表――"もしも悪い内容だったら..."」

 

 

8月18日の日本株は続落です。米国株安を受けて、朝方に日経平均は約350円下げました。その後は下げ渋りました。

 

 

不安定な動きです。米国長期金利が、近年の最も高い水準である昨年10月の4.33%に接近しています。10年間で4.3%の利回りが確保できる債券は魅力的でしょう。

 

 

米国債より信用度が劣る社債でも、例えば10年間で5%の利回りが確保できる社債に魅力を感じる投資家は数多くいます。そして、金利が高くなれば、企業の投資活動に影響を与えます。企業の運営コストが上がります。株式を買った方が債券を買うよりも得なのか、得だと思う株がなければ買わないのも選択肢でしょう。米国株投資のハードルが上がってきたように見えます。

 

 

日本でも長期金利は上がってきましたが、0.6%台です。「日本人が日本株を買う」方が「米国人が米国株を買う」よりも、比較感からは、合理的な発想に見えます。しかし、金利水準に耐え切れず米国株が急落する場面が来れば、当然、日本株は影響を受けます。急落場面が来ればそこで買いたい、投資家は考えます。誰でも、買うならばできるだけ安い価格の方が良いでしょう。

 

 

来週は23日にNVDAが5-7月期決算を発表します。NVDAは5-7月期の売上高について、2-4月期で5割ほど増える見通しを公表しています。生成AI開発用半導体の需要増加期待を象徴する銘柄です。時価総額1兆ドルです。「もし期待外れとなってNVDAや生成AI関連株が急落したら...」といった警戒感が、今週のナスダック市場の下落をもたらした可能性もあります。

 

 

(夏休みを頂戴します。次回は8月28日掲載予定です)

 

 

8月18日午後3時10分記

 

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