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「日経平均、一時140円上昇、その後、下げ幅広げる」

INPEX、ホンダ下落=先週木曜日の急騰銘柄」

「半導体関連株下落、TSMC7月売上高4%減少」

「来週23日にNVDAが決算発表」

 

 

 

8月14日の東京株式市場は下げました。日経平均は、前場に一時140円上げる場面がありました。一時上昇しているので、3連休中に大きな悪材料が出て、売り物がどっと出た訳ではありません。「短期的に上げ過ぎた株に対する反動売り等、需給的要因」が大きかったと考えます。

 

 

売買代金上位銘柄で、特に下落率が高くなっているのがINPEXとホンダです。原油関連の代表株と自動車株です。業種は全然違います。共通点は「3連休直前の10日の大幅高銘柄」です。10日にINPEXは16%上昇、ホンダは5.8%上昇していました。短期的に派手な上昇を演じた株への利益確定売りでしょう。本日の株価下落は、この観点から捉えるのが適切と考えます。

 

 

半導体関連株も下げました。TSMCが先週10日に7月の月次売上高を発表しています。時系列で示します。

 

 

TSMCの月次売上高(台湾億ドル)

4月 1479(-14.3%)

5月 1765(-4.9%)

6月 1564(-11.1%)

7月 1776(-4.9%)

 

 

7月の月次売上高は、6月と比べると前年同月比の減少率が低下しています。アップルの新製品向けの出荷が本格化する8月の月次売上高が焦点です。ちなみに昨年2022年8月の月次売上高は2181億台湾ドル(21年8月比+58%)と、極めて高い水準を記録していました。

 

 

TSMCの米国市場の株価は、10日は小幅高でしたが、11日は約3%下げました。

 

 

半導体関連株の動向を考える上では、23日のエヌヴィディア(NVDA)の決算発表(第2四半期・5-7月期)が注目されます。5月24日の2-4月期決算発表時、NVDAは5-7月期の売上高110億ドル(2-4月期実績71.9億ドル)の見通しを明らかにしていました。生成AI開発用の半導体需要動向が関心を集めます。

 

 

                  ☆

 

 

リクルートHD(6098)が大幅高です。10日に発表された4-6月期の1株利益は63円となりました。

 

リクルートHDの四半期決算における1株利益の推移

2022年

4-6月   54円

7-9月   54円

10-12月 50円

2023年

1-3月   39円

4-6月   63円

 

 

4-6月期の1株利益は1-3月期との比較で6割ほど増加しました。米国雇用状況の落ち着きを受けて、求人広告市況の鈍化が予想されていましたが、予想以上に堅実な業績動向と受け止められました。

 

 

楽天グループ(4755)も株価上昇です。楽天Gが10日に発表した4-6月期の営業赤字は488億円でした。1-3月期の761億円と比べて縮小しました。携帯電話ビジネスの厳しい事業環境が確認された決算内容ですが、赤字縮小が株価を押し上げました。

 

 

「厳しい業績が予想される株」について「さほど悪い決算ではない」と捉えられ、買戻しが活発になる構図です。

 

 

8月14日午後3時10分記

 

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