「ナスダック指数が1.9%上昇、大型グロース株が軒並み高」
「6月PCE価格指数、コア指数の上昇率が4.1%に低下」
「ドル円相場が上昇」
「日銀金利上昇容認、しかし長期金利上昇は限定的か」
7月28日の米国株は上昇しました。上昇率は、NYダウが0.5%、ナスダック指数が1.9%でした。
テスラ、メタが4%高、アマゾン、ネットフリックスが3%高、アルファベットが2%高と、大型グロース株が上昇を牽引しました。
28日に6月のPCE(個人消費支出)価格指数が発表されました。物価の上昇抑制が確認されました。
PCE価格指数(%)
前月比 2月 3月 4月 5月 6月
総合 0.3 0.1 0.3 0.1 0.2
コア 0.3 0.3 0.4 0.3 0.2
前年同月比
総合 5.0 4.2 4.3 3.8 3.0
コア 4.7 4.6 4.6 4.6 4.1
食品とエネルギーを除く「コア物価指数」の前年同月比伸び率が4.1%となり、5月の4.6%から大幅に低下しました。物価上昇特性が確認され、大型グロース株を買う動きにつながりました。10年債利回りは0.04%P低下して3.96%台です。
日銀は28日、「長期金利の厳格管理水準」を1%に引き上げました。債券が売られて、長期金利が1%まで上昇することも許す施策です。
28日の米国時間の為替相場では、ドル高円安が進み、1ドル141円台前半となりました。「日銀は日本の長期金利の1%までの上昇を許すけれども、債券はそこまで売られない。日本の10年債利回り0.6%~0.7%ぐらいまでしか上がらない。米日の金利差はさほど縮まらない」との観点から、日本の長期金利上昇の限界が意識され、ドル高円安の動きになったと解釈します。
日経平均先物夜間取引の29日朝6時時点の終値は33100円(通常取引比+330円)でした。来週は、日本の長期金利上昇が限定的なのか、そこの確認が重要になります。
7月29日午前6時20分記