「FRB、0.25%利上げ実施」
「NYダウ小幅高、ナスダック指数小幅安」
「マイクロソフト3%安、アルファベット5%高」
「METAは増収増益、時間外取引で上昇」
「アドバンテスト、4-6月期68%営業減益、PTSで下落」
7月26日の米国株式市場では、NYダウが0.2%上昇する一方で、ナスダック指数は0.1%下落しました。
FRBは26日、政策金利を0.25%引き上げました。利上げは100%近い確率に達していたため、マーケットへの大きなインパクトはありませんでした。
前日の決算発表銘柄の株価の動きを見てみましょう。マイクロソフトは3.7%下落、アルファベットは5.5%の上昇でした。
METAは26日通常取引終了後に決算を発表しました。
METAの4-6月期
売上高 319億ドル(+11%)
1株利益 2.98ドル(+21%)
増収増益決算でした。7-9月期の売上高は320~345億ドルが計画されています。METAの株価は、日本時間27日朝5時30分、時間外取引で4%上昇しています。
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アドバンテストが26日、4-6月期の決算を発表しました。
アドバンテストの4-6月期
売上高 1012億円(-25%)
営業利益 142億円(-68%)
大幅な減収減益です。スマホ市場が予想以上に悪化しています。今年のSoC(System on a chip、システム・オン・チップ)テスター市場規模は32億~35億ドルと4月予想の34-38億ドルに対して下方修正されました。
アドバンテストの6月末現在の棚卸資産は1901億円です。今回のエレクトロニクス産業の決算では、在庫動向が焦点です。時系列で示します。
アドバンテストの棚卸資産(億円)
2022年
3月 950
6月 1118
2202年
3月 1690
6月 1901
アドバンテストは、現在の東京株式市場における中心銘柄です。生成AIの市場拡大に伴い、収益が向上する企業として評価されて、株価は年初の安値から7月高値まで2.7倍となりました。
生成AI市場の拡大に伴う中期的成長を手掛かりに買われた株なので、4-6月期だとか2023年3月期だとか、短期的な収益状況と株価動向に関連性はないとの考え方もできます。しかし、理想買いが膨らんだ後なので、現実的な収益水準を目の当たりにして、短期的には利益確定売りが膨らむ可能性はあります。
26日のPTS市場でも、かなり売り物が先行して下げ幅が広がる場面がありました。アドバンテストが下げれば、他の半導体関連株にも影響が及びます。
7月27日午前5時40分記