「日本株下落、半導体関連株下げる」
「ネットフリックス、テスラが時間外取引で下落」
「日本の貿易収支、23か月ぶりに黒字」
「輸入減少、輸入価格低下→日本の金融政策の参考に」
「自動車、建設機械の輸出が大幅増加」
7月20日の日本株は下げました。前日のナスダック市場では、4-6月期決算を発表した半導体製造装置メーカーのASMLの株価が5%下落しました。ASMLの株価下落を受けて、他の半導体関連株も下げました。
米国市場の通常取引終了後に決算を発表したネットフリックス、テスラが時間外取引でそれぞれ8%、4%の下落となりました。米国の代表的銘柄が時間外取引で大きく下げたことを受けて、21日のナスダック市場に対する警戒感が高まりました。東京市場では、ナスダックとの連動性の高い半導体関連株に売りが膨らみました。
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経済産業省は20日、6月の貿易収支を発表しました。輸出が1.5%伸びる一方で、輸入が12.9%減少しました。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は黒字となりました。23か月ぶりの黒字です。
輸入の大幅減少による貿易収支の黒字転換です。日銀が12日に発表した「6月の企業物価指数」によると、輸入物価指数は円ベースで11.3%下落(契約通貨ベースでは14.3%下落)しています。6月の輸入物価が大幅に下落し、かつ貿易統計における輸入が大幅に減少しています。日本人が海外から買い付けるモノの値段が下がり、モノの量が減っているということです。この状況を直視すれば、日本における今後の物価上昇は抑制される可能性が高まります。日本の金融政策を考える上で、参考になるデータです。
6月貿易統計によると、自動車や建設機械の輸出が好調です。関連企業の業績動向を見る上で重要なデータです。以下に6月に輸出が伸びている品目を記載します。
6月の輸出統計
自動車 1兆5677億円(+49.7%)
二輪車 417億円(+75.6%)
建設・鉱山機械 1932億円(+45.8%)
繊維機械 261億円(+30.2%)
7月20日午後3時10分記