「米国で金利低下、年2回の利上げ確率は17%に」
「金利低下好感して米国株高、巨大IT株が高い」
「原油価格上昇」
「ドル円相場は137円台まで下落」
「日経平均先物上昇、ファーストリテイリング増配受け先物買われる」
「ニデック、上場工作機械メーカーにTOB」
7月13日の米国株は上昇しました。上昇率は、NYダウが0.1%、ナスダック指数は1.58%でした。6月の消費者物価指数の内容が物価上昇の鈍化を確認する内容だったため、金利が低下して、株式が買われる展開が続きました。
巨大IT株が軒並み上昇しました。グーグルことアルファベットが4%上昇、アマゾン、テスラも2%上昇です。
米国10年債利回りは、0.1%P低下して3.76%台となりました。週初の4.09%に対して0.33%Pも低下しています。
FED WATCHによると、7月のFOMCにおける利上げ確率は9割超のままです。しかし、年内に2回の利上げが実施される確率は、2日前の米国時間11日の38%が、6月CPI発表後の12日に24%となり、13日は17%に低下していました。
原油価格は77ドル台まで上昇しました。この1週間余りで約10%の上昇です。
金利低下を受けて、ドルは下げました。ドル円相場は137円台での取引場面もありました。
14日の東京株式市場では、米国株高が好感される一方で、引き続きドル安円高を意識した投資環境となります。日本時間朝5時30分段階で、日経平均先物は、32710円(通常取引比+170円)で取引されています。
昨日の現物株の取引が終了した午後3時以降、3時15分まで取引されている日経平均先物価格は120円ほど上昇しています。これは、ファーストリテイリングの決算内容が3時に発表されたことに起因します。
ファーストリテイリング(9983)が13日、第3四半期決算を発表しました。23年8月通期の営業利益を上方修正し、増配を発表しました。
日経平均への影響度の大きいファーストリテイリングが上方修正によって株価上昇となれば、日経平均を押し上げる効果があります。ファーストリテイリングの決算・増配が発表された後、日経平均先物は買われました。従って、日経平均先物価格は、昨日午後3時段階と比較すると約300円上昇している計算となります。
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ニデック(6594)は13日、工作機械メーカーのTAKISAWA(6121)へのTOB(株式公開買い付け)を発表しました。ニデックは2年前に三菱重工から工作機械事業を買収しました。新事業として工作機械事業の拡大を目指しています。工作機械の老舗メーカーであるTAKISAWAを買収して、事業の拡大を図ります。
事業再編、M&Aに関する行動が活発化すれば、日本企業は総体として強くなります。株式市場では、積極的な企業経営路線が歓迎されるでしょう。
7月14日午前5時40分記