「日本株上昇」
「6月米国CPIで物価上昇の抑制を確認、アジア株も総じて高い」
「決算発表銘柄、急騰・急落が目立つ」
7月13日の日本株は上昇しました。米国時間12日に発表された6月の消費者物価指数を受けて、ナスダック指数が1.1%上昇し。52週安値を更新しました。重要な経済指標を受けて、株高・債券利回り低下が起こったことが好感されました。
13日は日本株のみならず、香港ハンセン指数などのアジア株も全般的に上昇しました。米国におけるインフレ警戒感の低下を受けて、世界的に株式投資環境が好転したと受け止められます。
米国金利低下は、ドル安にもつながります。東京市場では5-6月において「円売り・株買い」の短期トレードが活発になって株価を押し上げた経緯があります。足元では、このトレードの逆回転が起き、日経平均は直近の高値から2000円近く下落しています。
ドル安に伴い「円売り・株買いトレード」で押し上げられた部分が、ある程度は剥げるのは仕方ありません。米国、日本の企業決算内容を把握して、現状の株価が適切なのか、答え合わせをする段階に入ります。
三協立山とサイゼリヤがプライム市場の上昇率ランキングで上位に入っています。一方で、トレジャーファクトリーとTSIホールディングスは下落率上位です。これらは、昨日に5月締めの決算を発表した企業です。
決算内容を意識した個別株物色の動きが当面は活発になりそうです。米国では14日に多くの金融機関が決算は発表します。米国では今週金曜日から、日本では再来週から決算発表が本格化します。
日本株への過度な期待が剥げても、個別企業の株価の位置によっては投資価値が高まる、そんな基本姿勢を大切にしたいと考えます。
7月13日 午後3時20分記