「米国半導体関連株、総じて高い」
「ラッセル2000、上昇率1.6%」
「日本でも小型株優位の動き」
「ドル円相場、141円20銭台に下落」
7月10日の米国株は上昇しました。上昇率は、NYダウが0.6%、ナスダック指数は0.18%でした。
TSMCが日本時間の後場取引時間中に6月の月次売上高を発表しました。
TSMCの売上高(億台湾ドル、前年同月比)
4月 1479(-14.3%)
5月 1765(-4.9%)
6月 1564(-11.1%)
4-6月期合計の売上高は4808億台湾ドルとなりました。TSMCは1-3月期の決算発表時、4-6月期の売上高計画を152~160億ドルとしていました。1ドル30.4台湾ドルの前提では4620~4864億台湾ドルです。上限に近い売上高の達成となりました。
しかし、6月の売上高は5月を大きく下回りました。NVDAからの生成AI開発用半導体の受託生産増加が期待されていた面がありますので、物足りない6月月次売上高です。
TSMCは7月20日に決算発表を行います。そこで7-9月期の市売上高見通しが示されます。
米国市場のTSMCの株価は99.77ドル(-0.46ドル、-0.46%)、NVDAは421.80ドル(-3.23ドル、-0.76%)となりました。両銘柄は小幅安です。
他の半導体関連株は総じて高くなりました。マイクロン、ブロードコム、インテルは2~3%台の上昇率です。AMDも小幅高でした。AMATやラムリサーチ、ASMLなどの半導体製造装置メーカーの株価も上昇しています。
東京市場で10日、半導体関連株は下落しました。米国市場の10日半導体関連株の値動きを見ると、11日の東京市場の半導体関連株についても、反発が意識されます。ただ、為替市場では、1ドル141円20銭台のドル安円高となっています。「円買い、日本株売りトレード」の動向には注意でしょう。
小型株の値動きを示す「ラッセル2000」は10日、1.6%の大幅な上昇率となりました。小型株優位の展開です。10日は、東京市場でも小型株のパフォーマンスが良くなりました。
東証規模別株価指数(10日)
大型 -0.72%
中型 -0.22%
小型 +0.06%
日経平均は5日続落し、5日間の下落幅は1500円余り。累計下落率は4.6%となっています。小型株を軸に幅広い銘柄の下値抵抗力が意識されると、全体は底堅さを帯びてくると考えます。
7月11日午前6時20分記