「ソシオネクストの株価、14640円~18240円」
「東京市場、荒い値動きに警戒」
「来週14日の米国金融機関決算発表まで乱高下の懸念」
「"米国金利上昇でもドル上がらず"――不確実性高める」
「雇用統計、消費者物価指数...」
7月7日の日本株は軟調な展開です。日経平均は朝方に440円ほど下げる場面がありました。
昨日にストップ安比例配分となったソシオネクスト(6526)が荒い値動きです。本日の高値は18240円、安値は14640円、上下幅は3600円です。この一両日、売買代金上位銘柄が荒い値動きになりました。東京株式市場全体に対しても、値動きが激しくなるとの警戒感が高まっています。
変動率は少ない方が安心して保有できるので、値動きが荒くなると、保有株を減らしたくなります。
今年の日本株は上昇してきましたが、動きの良さが「短期売買を繰り返すトレンドフォロー型の資金」を吸引してきた面も大きいのでしょう。ソシオネクストの本日の荒い動きが、今年の日本株上昇の一面を示しています。
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米国金利、株価、通貨の動向の不透明感が増しています。極めて強い経済指標が明らかになって金利が上昇、ここまでは良いとしても、金利上昇下でのドルの伸び悩みが心配です。「金利上昇を受けてドルを買う」行動の成果が得られないならば、何かが根本的に変わってきたのかもしれない、その不気味さが世界の株価を押し下げた面があります。
決算発表が活発化してくれば、現状の企業内容がつかみやすくなり、株価の適正値も測りやすくなります。しかし、それは1週間後、米国金融機関の決算発表が集中する14日以降になります。
本日米国時間7日に6月雇用統計が発表されます。来週12日には6月消費者物価指数が発表されます。経済データを見ながら、金利動向を踏まえ、株式の適正値を探る、それが基本姿勢でしょう。しかし、前提の金利動向の変動幅が大きくなっているため、景気や企業収益に予想値が振れてしまい、株価が不安定になっています。
7月7日午後3時20分記