「日本株は下落、半導体関連株が安い」
「ソシオネクスト、株式売り出し発表で売りが膨らむ」
「トヨタモーター北米、6月販売台数+14.9%」
「トヨタ株、一時6月15日高値と並ぶ」
7月6日の日本株は下げました。大規模な株式売り出しを発表したソシオネクストに大量の売り物が出て、売り気配のまま推移する展開となりました。ソシオネクストを売却できないため、他の株に換金売りが出た可能性があります。
半導体関連株が軟調な展開です。ソシオネクストの株価下落は、完全に独自の需給要因なので、他の半導体関連株に影響は与えない、理屈の上ではこれが正論です。しかし、トレーディングにおけるムードや投機心等がここまでの日本株上昇の一因だったので、ソシオネクストのストップ安は本日の株式市況に重要な影響を与えました。
日経平均の上昇が33700円台でいったん止まったとの印象が引き出され、かつ25日移動平均線も下回ると、当面は、株式市場全体の上値が抑制される中で、投資戦略を考えねばなりません。「日経平均の上昇は一服しても、上がる株は存在する」との意識でマーケットに対応します。
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トヨタの米国子会社「トヨタモーターノースアメリカ」が米国時間5日に発表した6月販売台数は195448台(前年同期比+14.9%)となりました。このうち、EV(含むハイブリッドカー)は51235台(同+28.8%)でした。
トヨタの株価は6日、6月15日に付けた年初来高値2358円に一時並びました。ただ、その後は、全般大幅安に抗しきれず、マイナスに沈んでいきました。
自動車販売は他社でも好調のようです。GMが米国時間5日に発表した4-6月期の販売台数は691978台(前年同期比18.8%)でした。
自動車の世界販売好調を意識した銘柄選択が有効と考えます。完成車メーカーよりも、部材メーカーの方でしょう。「自動車関連事業好調」が期待される中で、実際の決算数字が発表される前の段階(7月の下旬頃まで)が、株価の推移が面白くなる時期です。円安も背景に「きっと業績が良くなるぞ」との思惑が強い時期、株価は強くなる傾向にあります。
7月6日午後3時20分記