「設備投資関連株が反落、昨日の反動」
「三井住友FG、みずほFGが3月高値を更新」
「トヨタ、高値を視界に、SUBARUと日産は新高値」
7月4日の日本株は下げました。昨日の大幅高に対する反動です。ダイキン工業など、昨日の上昇が目立った株に売りが優勢になりました。同じ機械株では、SMCも下げました。機械株指数は昨日の業種別株価指数において上昇率トップでした。本日は下落しました。
日銀短観において、全企業の23年度設備投資計画は「+11.8%」、ソフトウエア投資額は「+14.6%」です。3日にこの数値が公表され、投資家は設備投資関連株を積極的に買いました。これまで溜め込んできた資金を使って将来の企業価値向上を目指す日本企業の姿勢が評価されて、設備投資関連株が買われました。
この構図自体を「間違い」とは言えないでしょう。従って、本日の設備投資関連株の下落は「上昇の反動」と言い切ることが可能でしょう。
設備投資関連株の中でも、アドバンテストやディスコなど、半導体関連株の一角は本日も高値を更新しています。
先駆した半導体関連株における中心銘柄が高値を取り、加えて出遅れ対象のメガバンクも高値更新です。三菱UFJFGが連日の高値更新となり、三井住友FG、みずほFGは4日、3月高値を更新しました。日本株の個別物色意欲は強い状況です。
循環物色の流れを受け、トヨタ株も6月15日の高値に近付いています。日産とSUBARUは4日、連日の高値更新となりました。自動車株堅調です。自動車関連企業の4-6月期決算は良好な内容となりそうです。以下、自動車会社から公表されている月次データを記載します。
トヨタのグローバル販売台数
4月 800863台(+4.9%)
5月 838478台(+10.1%)
トヨタのグローバル生産台数
4月 787800台(+13.8%)
5月 847000台(+33.4%)
SUBARUの販売状況
国内 輸出
4月 7659台(+4%) 43556台(+14%)
5月 6399台(+33%) 34731台(+15%)
SUBARUの世界生産状況
4月 79825台(+12.8%)
5月 80354台(+25%)
販売も生産も高い水準なのですから、自動車関連企業全般の4-6月期業績は上を向いているはずです。「4-6月期決算の好調、円安に伴う採算性の改善」を意識して、7月下旬の決算発表に向けて、自動車関連企業の株価がじわじわと上昇する可能性も考慮しておきます。
7月4日午後3時10分記