「ナスダック指数1.4%高」
「アップルの時価総額3兆ドルを突破」
「アップル+マイクロソフトの時価総額、ほぼプライム市場に並ぶ」
「PCE価格指数、5月は前年同月比3.8%上昇(4月4.3%)」
6月30日の米国株は上昇しました。上昇率は、NYダウが0.8%、ナスダック指数は1.4%です。
巨大IT株が上昇しました。
アップル 193.97ドル(+4.38ドル、+2.31%)
マイクロソフト 340.54ドル(+5.49ドル、+1.64%)
アマゾン 130.36ドル(+2.46ドル、+1.92%)
アップルは上場来高値更新です。時価総額は3兆ドルを超えました。1ドル145円で換算すると、435兆円です。30日の東証プライム市場全体の時価総額は818兆円です。アップル1社の時価総額はプライム市場全体の時価総額の半分以上になります。
マイクロソフトの時価総額は2兆5320億ドルです。アップル(3兆0510億ドル)とマイクロソフト2社の合計時価総額は5兆5830億ドル≒810兆円です。2銘柄合計で東証プライム市場の時価総額とほぼ並びます。
ここにも円安の影響が出ています。現在のプライム市場の時価総額をドルベース(1ドル145円)で表示すると、約5兆6400億ドルになります。
これに対して、昨年末時点のプライム市場の時価総額は約683兆円でした。今年始めの1ドル130円のレートで換算すると、ドルベースの時価総額は昨年末に約5兆2500億ドルになります。
この半年間でプライム市場の時価総額は約20%増加しました。一方で、ドルベースで換算すると7.4%の増加にとどまります。海外投資家が日本株を購入する時に円を売ることで円安が進み、その分、円表示の日本株が上昇している面もあります。
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30日に米国5月のPCE価格指数が発表されました。時系列で示します。
PCE価格指数(%、前月比)
1月 2月 3月 4月 5月
総合 0.6 0.3 0.1 0.4 0.1
コア 0.5 0.3 0.3 0.4 0.3
PCE価格指数(前年同月比)
総合 5.4 5.0 4.2 4.3 3.8
コア 4.7 4.7 4.6 4.7 4.6
5月の価格指数は総合で前年同月比3.8%の伸びとなり、前月の4.3%を大きく下回りました。30日の米国株高要因と解釈されています。
FED WATCHによると、年内の2回の利上げ確率は35.5%となりました。前日の39%から若干低下しています。
7月1日午前7時40分記