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「マイクロンが決算発表、赤字続く」

「マイクロンの株価、時間外取引で上昇」

「四半期売上高底打ち」

「"生成AI市場拡大受けデータセンター向けメモリ市場は予想以上に拡大"」

 

 

6月28日の米国株式市場では、NYダウが0.2%安となる一方で、ナスダック指数は0.2%高でした。

 

 

マイクロンが28日の通常取引終了後、3-5月期決算を発表しました。営業損益は17億ドルの赤字となり、12-2月期の23億ドルの赤字に続いて、赤字決算となりました。売上高は37億ドルと、12-2月期比1.5%増加です。

 

 

6-8月期の見通しについて、売上高は39億ドルが示されました。粗利益の赤字率(売上高に対する粗利益率の赤字の割合)は10.5%が示されました。12-2月期が31.4%、3-5月期が16.1%の赤字率でしたので、このデータは改善しています。

 

 

マイクロンの在庫を見てみましょう。

 

マイクロンの在庫(単位 億ドル)

22年                   23年~

2月末 5月末 8月末 11月末  2月末 5月末

53   56   66    83      81   82

 

なかなか在庫が減りません。

 

 

厳しい決算内容です。しかし、マイクロンの株価は、日本時間29日午前5時30分現在、通常取引終値と比べて3.2%上昇しています。売上高の底打ち観測と、今年後半の回復への期待が株価上昇要因です。決算資料内の会社側のコメントを以下に引用します。

 

 

DRAMNANDの出荷ビット数は、継続的な成長と顧客在庫の継続的改善により、今年後半に向けて増加する」

「データセンター向けは、12-2月期の落ち込みの後、3-5月期はクラウド、法人向けとも大幅増収となった。ジェネレーティブAI(生成AI)により、AIサーバー用メモリとストレージの需要が予想以上に高まっている」

 

 

マイクロンの株価も「生成AI市場拡大に伴う需要増加期待」が追い風になっています。

 

 

                ☆

 

 

 

 

原油価格は2.4%上昇しました。米国エネルギー情報局が28日発表した23日現在の商業原油在庫は4億5369万バーレル(前週比-960万バーレル)となりました。

 

 

23日現在のSPR(国家戦略備蓄)は3億4861万バーレルと、前週比135万バーレル減少しました。国家の備蓄が市場に放出されているけれども、26日付の商業原油在庫は前週比で大幅に増加している。需要の強さと受け止められ、原油価格は上昇です。

 

 

SPRは、2021年末の5億9502万バーレルに対して、直近までの約1年半の間に41%減少しています。米国インフレ抑制のために米国の国家備蓄が取り崩され、原油価格上昇を抑制してきました。今後も備蓄取り崩しが続くのか、原油価格を見る上で重要なファクターです。

 

 

6月29日午前5時40分記

 

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