「ナスダック上昇、巨大IT株が高い」
「イギリス、トルコが利上げ、円安進みドル円143円台」
「6月30日のリバランス?」
「海外投資家、先物を売り越す」
6月22日の米国株は、NYダウが0.01%下落、ナスダック指数は0.95%の上昇となりました。前日に下げの目立っていた半導体関連株については、髙安まちまち。NVDA、AMD、インテルが下げる一方で、TSMC、マイクロンは上昇しました。
アマゾン、アップル、グーグル、META、テスラ、マイクロソフトなど、主力グロース株上昇により、ナスダックは反発しました。
為替相場では、ドル円相場が143円台に上昇していきました。イングランド銀行が0.5%の利上げを実施しました。トルコも政策金利を6.5%P引き上げました。日銀の金融政策について、他国の中央銀行との違いが浮き彫りになる中で、円が売られる展開が続いています。
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22日の東京市場では、半導体関連株が大きく下落しました。「6月30日のリバランス」に対する思惑があります。マーケットの大きな変動を受けて、月末において投資家が資産内容を変更するとの思惑です。
先月5月31日に東証プライム市場で7兆円近くの大商いになって株価が下落しました。その記憶が月末接近で意識され、東京市場の銘柄選択にも影響を与えています。株式と債券の比率、日本株と米国株、欧州株、アジア株の比率、どんなポートフォリオが最適か、そこを考えるのが運用です。マーケットが大きく動いて四半期末を迎えるので、思惑が増幅されます。
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22日に12日~16日における投資部門別売買状況が発表されました。現物株について、海外投資家は6414億円の買い越しとなりました。前週は9854億円の買い越しでした。
先物については2週ぶりの売り越しです。
海外投資家の先物売買状況(12日~16日)
日経平均先物ラージ 3671億円の売り越し
日経平均先物ミニ 478億円の売り越し
TOPIXラージ 2357億円の売り越し
上記の主要3先物合計で約6500億円の売り越しです。現物に先駆けて売買される面もある先物の大幅な売り越しはデータとして重視したいと考えます。
6月23日午前5時20分記