「小型株指数が上昇」
「グロース市場指数が3%上昇」
「出遅れ銘柄に買いが集まる」
6月12日の日本株は上昇しました。TSMCの5月売上高が4月比で20%近く上昇し、短期的な半導体需要が底打ちしたとの観測が半導体関連株の上昇につながりました。
プライム市場の売買代金上位銘柄では、ANYCOLOR(5032)やメルカリ(4385)など、グロース市場上場銘柄に近い対象が大幅上昇しました。ANYCOKORやメルカリは、時価総額では2000億円~5000億円のため、小型株とは言えません。しかし、グロース市場からプライム市場に変更上場してから日が浅いため、グロース市場の銘柄のような感触があります。この2銘柄の大幅上昇は、グロース市場上場株に刺激となりました。
小型株指数とグロース市場指数は、日経平均を上回る上昇率です。ここまで動きの悪かった中小型株への関心が高まりました。人気銘柄の裾野の広がりを示します。
規模別株価指数(12日)
大型 2165.06P(+14.01P、+0.65 %)
中型 2475.51P(+12.10P、+0.49 %)
小型 3805.73P(+43.03P、+1.14 %)
小型株指数の上昇率が、大型を引き離しています。次に市場別の株価指数です。グロース市場指数の上昇率が3%にに達しました。
市場別株価指数(12日)
プライム市場指数 1152.09P(+7.44P、+0.65 %)
スタンダード市場指数 1090.39P(+7.97P、+0.74 %)
グロース市場指数 1014.54P(+30.34P、+3.08 %)
3月末と比べた6月9日の株価の位置は次の通りです。
プライム市場指数 +11.0%
スタンダード市場指数 +2.7%
グロース市場指数 +2.1%
この2か月の期間で動きの悪かったグロース市場指数が本日は大幅上昇しました。グロース市場指数の上昇に刺激されて、次にスタンダード市場指数が上がるか、要注目です。
☆
海運株が下落しました。日本郵船、商船三井、川崎汽船の3社は共同でコンテナ会社「オーシャン・エクスプレス・ネットワーク(ONE)」に出資し、持ち分法会社としています。
3社は9日、ONEからの配当金の受領を発表しました。川崎汽船については、4-6月期に6億1600万ドル(約861億円)の配当金受領を発表しています。半年前に発表した昨年10-12月期の配当受領額は17億0700万ドル(当時の為替レートで2531億円)、1年前発表の昨年4-6月期受領額は7億9100万ドル(1015億円)でした。
6月12日午後3時10分記