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「総合商社株の高値更新が日本株を元気づける」

「TSMC、月次売上高が底打ち、5月は4月比約20%増加」

 

 

6月9日の日本株は上げました。朝6時時点の大証日経平均先物夜間取引の終値は230円高の31830円でした。本日は、取引時間中に32000円に乗せてきました。

 

 

寄り付き後まもなく、総合商社株がそろって上場来高値を更新してきました。この商社株の高値更新が、9日の日本株大幅上昇をもたらしました。

 

 

日本独自の業態である総合商社にバフェット氏が注目し、さらに多くの投資家が商社株の購入に動いています。商社株は日本株の中心的存在です。

 

 

今週の日経平均は、7日の午前中に32708円の高値を付けました。その後に急落して8日は31420円まで売られました。高値から短期間で1300円近く下落しました。

 

 

株価が短期間で大幅下落となれば「次に高値を更新するまで、けっこう時間がかかるかな」と投資家は感じます。しかし、すぐさま中心的グループ(商社株)が高値更新となれば、日本株の基調は不変と自信を持つ投資家が増えてきます。本日の商社株の高値更新は、買い方の自信を深めたようです。

 

 

医薬品株も上昇しました。武田、アステラス、第一三共、エーザイなど、医薬品株は時価総額3兆円を超える企業がそろっています。海外投資家が時価総額上位の高流動性銘柄を組み入れています。ポートフォリオ上の日本株のひきるてぃき上げの動きが続いています。NTTKDDIなどの大型通信株の上昇も、同じ理由によると考えます。

 

 

時価総額上位企業の株価は上記で示したように堅調です。規模別株価指数では、大型株の上昇率が高くなりました。しかし、中型株や小型株指数も1%の上昇率です。主力株だけではなく、幅広い株が買われました。

 

 

TSMCが9日発表した5月の月次売上高は前年同月比で4.9%減少の1765億台湾ドルとなりました。

 

TSMCの月次売上高(単位 億台湾ドル)

3月 1454(-15.4%)

4月 1479(-14.3%)

5月 1765(-4.9%)

 

 

5月売上高は4月と比較すると、19.4%の増加です。月次売上高底打ちを強く伺わせるデータです。

 

 

6月9日午後3時10分記

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