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「半導体関連株に利益確定売りが膨らむ」

「今週金曜日メジャーSQ

「来週はFOMC、日銀金融政策決定会合」

「水素関連株が高い」

 

 

6月7日の日本株は下げました。半導体関連株を中心に売りが膨らみました。日経平均は寄り付き直後に200円ほど上げる場面がありました。しかし、急ピッチな上昇に対する警戒感から、その後は徐々に売りが優勢になりました。

 

 

前日の米国市場では、NVDAは1%安でしたが、AMDTSMC、インテルやマーベルテクノロジーなどの半導体関連株は総じて上昇しました。つまり、半導体の実業界に悪材料が出た訳ではありません。あくまでも「東京株式市場の事情による半導体関連株下落」です。1週間前の5月31日にも、「株式市場・機関投資家の事情による半導体関連株・総合商社株の下落」がありました。

 

 

東京市場における半導体関連株のトレーディング状況は、その晩の米国市場にも反映されます。短期的には、7日のNVDAAMDの動きが焦点でしょう。

 

 

日本株については、下げ場面において、買いを入れる投資家も多いでしょう。上昇トレンドの金融商品については、下げ場面では買いが入ります。ただ、週に1回(先週も今週も水曜日)、比較的大きな下げを経験すれば、高い位置を買う動きは抑制されます。日経平均などの主要インデックスが一服する中で、個別株の選別投資が主流になると考えます。

 

 

今週の金曜日の東京市場は、メジャーSQ(オプションと先物の特別清算指数)の算出日です。大商いになる傾向があります。大商いの日には、ポジションの調整やリバランスの動きも想定されます。

 

 

来週は、13日に米国5月消費者物価指数が発表され、翌14日はFOMCの結果が公表されます。15日には中国と米国で5月小売売上高等の重要経済指標が発表され、16日には日銀の金融政策決定会合の結果が発表されます。

 

 

今週後半から来週にかけて、需給・政策・ファンダメンタルズの重要イベントが目白押しです。重要イベントを控えた「投資家側の事情」が本日の株価には色濃く反映されました。

 

 

規模別株価指数からも、投資家の事情が浮かび上がります。

 

 

規模別株価指数(午後2時)

大型 -0.97%

中型 -0.26%

小型 +0.25%

 

 

規模別株価指数では、大型株ほどよく下げています。ここまでの東京株式市場では、海外投資家の買いが入る大型株が買われ、入らない小型株はさほど買われませんでした。買われたからこそ、利益確定売りを受けて下がるのです。買われていない株には利益確定売りは膨らみません。従って、買われなかった小型株は下げていません。むしろ、上がっています。米国株式市場におけるラッセル2000の急騰とセットで捉えてもよい現象です。

 

 

                  ☆

 

 

「再生可能エネルギー・水素等関係閣僚会議」は6日、水素基本戦略の改訂版を発表しました。「市場の立ち上がりが相対的に早く、市場規模も大きいと考えられる分野、日本企業が技術的優位性を持っていると考えられる分野」として次の5分野が掲げられています。

 

 

(1)水素供給(水素製造、水素サプライチェーンの構築)

(2)脱炭素型発電

(3)燃料電池

(4)水素の直接利用(脱炭素型鉄鋼、脱炭素型化学製品、水素燃料船)

(5)水素化合物の活用(燃料アンモニア、カーボンリサイクル製品)

 

 

これらのキーワードとビジネスが関係する企業に対する調査が有効になります。川崎重工、三菱化工機、岩谷産業など「日本の代表的な水素関連株」が7日のプライム市場で上昇していました。

 

 

6月7日午後3時10分記

 

 

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