「ラッセル2000が2.7%上昇」
「ラッセル2000、4日間で6%上昇」
「米国地方銀行株指数が大幅上昇」
「米国地銀経営不安が後退→中小型株の上昇」
6月6日の米国株は小幅高となりました。上昇率は、NYダウが0.03%、ナスダック指数が0.36%でした。
小型株の値動きを示す「ラッセル2000」は1855.40P(+48.69P、+2.69%)となりました。NYダウやナスダック指数を大きく引き離す上昇率です。実は、ラッセル2000は6月2日にも3.5%の上昇率を記録しています。6月に入ってからの上昇が鮮明です。
5月末と比べた上昇率(6日終値)
NYダウ +2.0%
ナスダック指数 +2.6%
S&P500 +2.4%
ラッセル2000 +6.0%
やはり、ラッセル2000の上昇率が他の指数を上回っています。中小企業は大企業と比べて財務の信用が薄いのが一般的です。従って、中小型株動向は銀行の経営問題と関連性が強いと考えられます。銀行の融資姿勢が厳格になると、中小企業の資金繰りが厳しくなり、中小型株の動きが悪くなるからです。
従って、足元の中小型株の上昇は、銀行の融資姿勢に対する見方が楽観的に変わってきたことを示します。
地方銀行株の値動きを示すKBW地方銀行株指数(KBW Nasdaq Regional Banking Index)は上昇しています。
KBW Nasdaq Regional Banking Index(6日)
90.56ドル(+4.64ドル、+5.41%)
同指数は5月末に対して4日間で11.4%も上昇しています。2月上旬には120ドルを超えていましたが、シリコンバレー銀行破綻等、米国銀行経営不安を受けて、5月4日には75ドル台まで下げていました。足元では急騰です。
地方銀行の経営に対しての不安感が薄れ、地方銀行株が上昇しました。それが幅広い中小型株の上昇につながりました。日本株における選別投資を考える上での参考になります。
6月7日午前6時10分記