「NYダウ、700ドル高」
「スリーエム、キャタピラー、ともに8%高」
「株高・原油高・金利高」
「5月の非農業雇用者、339000人増加」
6月2日の米国株は上昇しました。上昇率は、NYダウが2.1%、ナスダック総合指数は1%でした。
原油価格は2.5%上昇し、米国10年債利回りは0.09%ほど高い3.7%台を付けました。株高・原油高・金利高です。米国景気に対する楽観的な見方を反映しています。
NYダウ採用銘柄では、化学の3Mと建設機械のキャタピラーがともに8%台の上昇率です。化学のダウも5%上昇です。景気敏感株が牽引役です。
2日の東京市場では、それまでの牽引役だった半導体関連株(アドバンテスト、東京エレク、レーザーテック)が下げる一方で、幅広い企業の株価が上昇しました。値上がり銘柄数が値下がり銘柄数の約10倍となりました。東京市場で幅広い株を買う動きが、米国市場でも展開されたように見えます。
先駆株が一服する一方で、出遅れ株のかさ上げが展開される――良いパターンです。
労働省は2日、5月の雇用統計を発表しました。非農業雇用者の増加数は339000人と強い数字です。一方で家計調査における雇用者は31万人減少したため、失業率は3.65%(前月は3.39%)に上昇しました。以下に時系列で示します。
米国雇用統計の推移
非農業雇用者増加数 失業率
1月 472000人 3.43%
2月 248000人 3.57%
3月 217000人 3.50%
4月 294000人 3.39%
5月 339000人 3.65%
民間企業全産業の平均時給の推移(ドル)
1月 33.02(+4.39%)
2月 33.11(+4.67%)
3月 33.20(+4.30%)
4月 33.33(+4.35%)
5月 33.44(+4.30%)
雇用統計の内容は、総合的に米景気の強さを示していると受け止められたようです。6月FOMCにおける利上げ確率は約30%のままです。7月FOMCにおける想定金利は、
5.00~5.25(現状)32%
5.25~5.50 52%
5.50~5.75 16%
です。つまり、6月と7月のどちらかのFOMCで利上げが1回実施されるとの確率が約5割、2回続けて利上げが16%、2回とも利上げなしが32%となっています。
6月3日午前6時記