「31日の米国市場、半導体関連株が下げる」
「原油価格下落・金利低下」
「6月FOMC、利上げ確率が低下」
5月31日の米国株は下げました。下落率は、NYダウが0.4%、ナスダック指数は0.6%でした。中心銘柄のNVDAの株価は反落です。
NVDA(31日)
378.34ドル(-22.77ドル、-5.68%)
半導体関連株では、AMDが5%安、TSMCは3%安、マーベルテクノロジーは7%安となりました。31日の東京市場と同様に、短期間で大幅高になった銘柄への売りが膨らみました。
原油価格は一時67.03ドルまで下げました。5月4日以来の安値です。10年債利回りは0.06%P低い3.63%台となりました。原油価格下落・金利低下です。中国の5月PMIの低下・世界景気への警戒感が反映されています。
セールスフォースドットコム(CRM)が31日通常取引終了後、2-4月期決算を発表しました。
CRMの2-4月期
売上高 82.5億ドル(+11%)
粗利益 61億ドル(+14%)
営業利益4億ドル(約20倍)
CRMの株価は、日本時間6月1日午前5時30分段階、米国の時間外取引で3%ほど下げています。通常取引では52週高値を更新していました。
CRMの決算資料には生成AIに対するコメントが記載されています。引用します。
「我々はCRMにおける次の大きな革命を迎えている。信頼性が高く安全なジェネレーティブAI(生成AI)を当社の製品ポートフォリオ全体に浸透させている。当社のジェネレーティブAI環境システムは、Einstein GPT、Slack GPT、Tableau GPTを活用し、当社の製品ポートフォリオに力をもたらしている」
NVDA、CRMなど、米国IT企業は生成AIに関する言及を活発に行っています。
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労働省は31日、4月の米国の求人・雇用調査の結果を発表しました。
米国の求人数の推移
1月 1056万人
2月 997万人
3月 974万人
4月 1010万人(前年同月比-14%)
FED WATCHによると、6月FOMCにおける利上げ確率は約30%で、前日の66%から低下しました。景気悪化への警戒感が反映されています。
6月1日午前5時40分
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