「先週の高値更新後、伸び悩む」
「大型に続き、中小型株指数も上昇」
「海運、商社、銀行などバリュー株高い」
「SBGが大幅高、AI関連株人気のすそ野の広がりを示す」
5月29日の日本株は上昇しました。米国債務上限引き上げ合意を受けて上昇しました。先週土曜日朝6時段階の日経平均先物夜間取引の終値は31500円。本日朝8時45分には、そこを上回って31630円で寄り付きました。
日経平均は、先週23日の取引時時間中に付けた高値31352円を上回りました。高値は9時08分に付けた付けた31560円です。その後はやや伸び悩みました。
本日の主力半導体関連株の取引時間中高値を見ると、レーザーテックが23595円(+660円、9時03分)、東京エレクトロン20600円(+965円、9時06分)、アドバンテスト18150円(+1170円、9時06分)と、いずれも寄り付きまもなく高値を付けています。日経平均の高値示現時とほぼ一致します。
半導体関連株の高堰と日経平均の高値示現時間の一致を事実として覚えておきます。
本日は大型株のみならず、中型株、小型株も上昇しました。
TOPIX規模別株価指数(29日)
大型 +0.84%
中型 +0.40%
小型 +0.49%
そしてバリュー株の動きが強くなりました、
TOPIXバリュー株指数 +1.10%
TOPIXグロース株指数 +0.29%
半導体関連株の上昇は後半になって鈍りました。しかし、海運、商社、銀行、保険、鉱業(エネルギー)等の業種をけん引役に、バリュー株の上昇率が高くなりました
ここまでの相対的な悪かった中小型株が上昇して、かつバリュー株が買われるなど、買われる対象が広がってきたことが収穫です。
物色の流れに「応用・知恵」が働いている点が注目されます。ソフトバンク・グループ(9984)が8%を超える上昇率です。同社株は動きの悪かった代表株です。AI企業への出資に力を入れた経緯があります。「AI関連株」の世界的な上昇を受けて、ソフトバンク・グループまで大きく上昇しました。商社株・海運株の上昇と合わせ、人気銘柄の裾野の広がりを示します。
5月29日午後3時10分記