「米国でも半導体関連株の上昇が続く」
「フィラデルフィア半導体指数、2日間で14%高」
「コアPCE価格指数、前年同月比+4.7%」
「6月FOMC利上げ確率は7割超え」
「利上げ確率急上昇下でのナスダック高、"景気後退後"を意識?」
5月26日の米国株は上げました。上昇率はNYダウが1%、ナスダック指数は2.19%でした。債務上限問題に対して楽観的な見方に傾き、株価上昇です。
半導体関連株人気が続いています。NVDAはマイナスで始まった後、2.5%高で引けました。ブロードコム(AVGO)は11%高、クアルコム、マイクロン、AMDも5-6%上昇しています。「NVDAのGPUによってCPUの市場が縮小してしまう」との警戒感から売られていたインテルも5.8%上昇です。
フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)は6.2%上昇です。2日間で約14%も上昇しました。
フィラデルフィア半導体指数(SOX指数、26日)
3,545.67ドル(+208.95、+6.26%)
SOX指数の史上最高値は22年1月4日の4068Pです。
☆
商務省は26日、4月のPCE価格指数を発表しました。
PCE価格指数の上昇率(%)
12月 1月 2月 3月 4月
前年同月比
総合 0.2 0.6 0.3 0.1 0.4
コア 0.4 0.6 0.4 0.3 0.4
前月比
総合 5.3 5.4 5.1 4.2 4.4
コア 4.6 4.7 4.7 4.6 4.7
食品とエネルギーを除いたコアの上昇率は前年同月比で4.7%上昇しました。この5カ月、4.6~4.7%の上昇が続いています。しつこい物価上昇が続いていると認識されます。FED WATCHによると、6月FOMCにおける利上げ確率は71%となりました。前日は50%強、1週間前は17%でしたので、今週は利上げ確率が急上昇しました。
利上げ確率が急上昇する中でのナスダック指数大幅上昇です。株式市場は既に既に「景気後退後の世界経済回復」を強く意識する段階に入ったのか、注目されます。
5月27日午前6時30分記