「個別株物色が旺盛」
「25日の空売り比率、ほぼ1か月ぶりの45%のせ」
「急騰銘柄の需給思惑、発生しやすい段階に」
5月26日の日本株は上昇しました。半導体関連株が引き続き人気です。半導体関連株以外でも、丸紅(8002)、三菱重工(7011)が買われて、直近に付けていた年初来の高値を更新しました。個別株を買う意欲が旺盛な状況です。
日本証券金融の貸株残(証券会社が日本証券金融に対して株を借りる需要を示す)を見ると、アドバンテスト、東京エレクトロン、イビデン等、急騰銘柄の数値が増加しています。急騰銘柄に対する空売り需要の増加を示します。短期で大幅に水準を切り上げた株に対する、一般的な反応です。
5月に入ってからの空売り比率を時系列で見てみましょう。
5月1日 42.3%
2日 42.0%
8日 41.9%
9日 42.2%
10日 40.5%
11日 41.9%
12日 40.6%
15日 40.0%
16日 39.5%
17日 40.3%
18日 39.7%
19日 40.9%
22日 40.9%
23日 39.9%
24日 40.9%
25日 45.3%
株価上昇時には空売り比率は低水準となることが一般的です。空売りを入れていた投資家が買い戻すから株価が急騰し、その時には空売り比率は低下します。しかし、25日については、空売り比率が上昇して45%台に乗せています。45%乗せは、4月27日以来の事象です。
「25日の空売り比率上昇」と「急騰銘柄の日証金貸株比率の上昇」は関連付けられます。割高水準と見た投資家からは売りが出ているのでしょう。売りがたまる中で上昇すると、買い方は、売り方のポジション解消を意識します。人気株については、需給的な思惑が発生しやすい段階です。
5月26日午後3時20分