「高PBR銘柄が下落、OLCやファストリ下げる」
「電力株が軒並み高、エネルギー関連株も高い」
「資生堂、コーセー、空運株、デパート等インバウンド関連株下落」
5月24日の日本株は続落しました。グロース株(高PBR銘柄)が売られました。オリエンタルランド(PBR10倍)、ファーストリテイリング(同6倍)、キーエンス(同6倍)、リクルート(同4倍)など、高いPBRに位置する企業の株価が下落しました。
TOPIXの下落率は0.4%です。TOPIXグロース株インデックスが約0.7%の下落率となる一方で、バリュー株インデックスはほぼ横ばいでした。
個別株物色意欲は旺盛です。電力株が軒並み大幅高となりました。中国電力(9504)は23日、2024年3月期の営業利益920億円の見通し(従来は未定、23年3月期実績688億円の赤字)を公表しました。予想1株利益は163円です。
中国電力の利益見通しが予想を大きく上回ったとして、株価が上昇しました。他の電力株についても連想買いが広がりました。24日に東北電力の女川原子力発電所の再稼働差し止め請求が棄却されたことも材料視されたようです。
INPEX(1605)が買われ、3月7日の年初来高値を更新しました。石油資源開発(1662)が4.5%高となるなど、エネルギー関連株が上昇しています。電力株とエネルギー関連株の上昇は、エネルギーの重要性を示しています。株式テーマとして、新しい原子力発電技術等に応用することができるか、注目されます。
資生堂が5.6%安、コーセーが7%安と、化粧品メーカーが大幅下落です。下落率上位には、日本空港ビルディング、寿スピリッツ、三越伊勢丹など、インバウンド関連株が並びました。ポートフォリオにおいて、インバウンド関連株を外して自動車やエネルギー関連株を組み入れるような動きがあったと推測されます。
5月24日午後3時20分記