「16日のNYダウは1%下落」
「4月小売売上高、前月比+0.4%、前年同月比+1.6%」
「ホームデポの2-4月期営業利益は6.4%減益」
「住宅市場指数は10カ月ぶりの50回復、住宅建設株の52週高値目立つ」
5月16日の米国株は下げました。下落率は、NYダウが1%、ナスダック指数は0.18%でした。10年債利回りは、一時0.07%Pほど高い3.57%台まで上昇しました。
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商務省は16日、4月の小売売上高を発表しました。「前月比+0.4%、前年同月比+1.6%」となりました。
4月小売売上高(前月比、前年同月比)
6860億ドル(+0.4%、+1.6%)
季節調整をしていない原数字は強くはありません。
6805億ドル(前月比+0.15%)
5%超の物価上昇を踏まえると、強くない小売売上高です。業態別では、家具・家電の厳しい状況が続きます。
前月比 前年同月比
自動車 +0.4% -0.5%
家具 -0.7% -6.4%
家電 -0.5% -7.3%
建材園芸 +0.5% -3.7%
健康医療 +0.9% +7.4%
無店舗 +1.2% +8.0%
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建材等を販売するホームデポ(HD)が16日、2-4月期の決算を発表しました。
ホームデポ(HD)の2-4月期
売上高 372億ドル(-4.2%)
営業利益 55億ドル(-6.4%)
ホームデポの株価(16日)
282.33ドル(-6.21ドル、-2.15%)
ホームデポの株価の52週レンジは264ドル~347ドルです。住宅関連の消費については、期待は強くありません。
しかし、住宅建設株は、DRホートンやパルトグループが16日に52週高値を更新するなど、強い株価動向が続いています。「足元の住宅消費は弱いけれども、住宅建設は強くなる」と見られています。
NAHB(全米建設業者業界)が16日、発表した「5月住宅市場指数」は良い・悪いの分岐点である50となりました。50回復は昨年7月以来、10カ月ぶりです。
この住宅市場指数は、20年11月に90のピークを付けた後、昨年22年12月に31のボトムを付け、今、50を回復してきました。住宅建設増加に対する期待値が上昇して、住宅建設株の強調が継続しています。
5月17日午前6時30分記