「NYダウ2日-4日923ドル安、5日は546ドル高」
「ナスダック指数2日-4日246P安、5日269P高」
「銀行問題を強く意識」
「7月FOMCの"利下げ確率"は38%に」
「雇用統計堅調、5日の株価は反発」
連休中のマーケットデータです。
NYダウ(ドル)
2日33,684.53 -367.17
3日33,414.24 -270.29
4日33,127.74 -286.50
5日33,674.38 +546.64
ナスダック指数(P)
2日12,080.506 -132.092
3日12,025.328 -55.178
4日11,966.398 -58.930
5日12,235.413 +269.015
米国時間4日木曜日までは厳しい株価の下げでした。銀行の経営問題に対する悲観的な見方が強まり、金融株が売られました。5日金曜日には金融株が買い戻され、全般の反発につながりました。
金利は低下しています。
米国10年債利回り(%)
2日3.427 -0.146
3日3.341 -0.086
4日3.383 +0.042
5日3.438 +0.055
銀行の経営悪化が米国経済の悪化につながるとして2日、3日と金利は低下しました。週後半にかけて、やや金利は戻しました。
米国経済の悪化が世界景気の悪化につながるとして、原油価格が2日、3日と急落しました。
NY原油先物(ドル)
2日71.66 -4.00
3日68.60 -3.06
4日68.56 -0.04
5日71.34 +2.78
株価の急反発を受けて、5日の原油価格は戻りました。
☆
5月FOMCにおいて0.25%の利上げ実施が行われました。市場予想通りです。そして、マーケットは今回の利上げによる打ち止めを織り込んでいます。次期6月FOMCにおける利上げ確率はわずか6%です。
そして7月FOMCにおける「利下げ確率」は38%、9月FOMCまでの利下げ確率は76%です。現状では、今回の利上げが最後となり、早ければ7月FOMCで利下げが実施されると見られています。
☆
5日に4月の雇用統計が発表されました。4月の非農業雇用者の増加数は253000人となりました。3月分は20万人割れに下方修正されました。総合的には堅実な雇用状況です。
米国雇用統計の推移
非農業雇用者増加数 失業率
1月 472000人 3.43%
2月 248000人 3.57%
3月 165000人 3.50%
4月 253000人 3.39%
民間企業全産業の平均時給の推移(ドル)
1月 33.02(+4.39%)
2月 33.11(+4.67%)
3月 33.20(+4.30%)
4月 33.36(+4.44%)
堅実な雇用統計が株価上昇要因となりました。原油価格と株価の連関性強化も考慮すると、米国株価は景気との連関性が強くなっています。景気見通しに強気になって金利が上昇する時、株価は上昇、逆に景気見通しに弱気になると株価が下落する段階です。
5月6日午前8時10分記