「テスラの株価9%安→ナスダック指数を押し下げ」
「TSMCの4-6月期売上高予想、1-3月期実績を下回る」
「TSMCの株価は2%高」
「米国で半導体製造装置メーカーの株価上昇」
4月20日の米国株は下げました。下落率は、NYダウが0.3%、ナスダック指数が0.8%でした。
19日の引け後に決算を発表したテスラが大幅安となり、ナスダック指数を押し下げました。
テスラの株価(20日)
162.99ドル(-17.60ドル、-9.75%)
テスラの1-3月期(前年同月比)
売上高 233億ドル(+24%)
営業利益 26億ドル(-26%)
テスラは増収減益です。値下げによる粗利益率の低下が営業利益を減少させました。
テスラの1台当たり売上高
2022年 1-3月期 54381ドル
2022年 10-12月期 50386ドル
2023年 1-3月期 47207ドル
1台あたりの売上高が低下しています。電気自動車の普及本格時に高いシェアを確保する戦略です。しかし、マーケットは利益率低下を悪材料として捉えました。
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半導体受託製造世界トップメーカーのTSMCが19日、1-3月期決算を発表しました。1-3月期実績の売上高167億2000万ドルに対して、4-6月期の売上高152億ドル~160億ドルの見通しを公表しました。4-6月期売上高は1-3月期比で(-9%~-4.3%)のレンジです、
4-6月期の半導体出荷量も1-3月期と比べて減ります。注意すべき内容です。
しかし、TSMCの米国市場における株価は上昇しました。半導体の需要減少に対して、投資家の準備が進んでいたようです。
TSMCの株価(20日)
89.29ドル(+2.06ドル、+2.36%)
そして、半導体製造装置メーカーの株価が総じて上昇していました。
ASML 633.57ドル(+9.97ドル、+1.60%)
ラムリサーチ 526.52ドル(+35.50ドル、+7.23%)
AMAT 114.39ドル(+4.05ドル、+3.67%)
短期的な半導体需要の鈍化や投資抑制が既に悪材料として織り込まれ、中期の市場成長を意識する段階に入ったのか、注目される段階です。
4月21日午前5時30分記