「日本株上昇続く」
「中国3月小売売上高・10.6%増加、アパレル・宝飾品が高い伸び」
「中国3月工業生産高・3.9%増加」
「自動車生産、年間3000万台超ペースに回帰」
「太陽光発電、EVの生産増追認」
4月18日の日本株は上昇しました。これで8日続伸です。米国10年債利回りは4月6日に3.25%のボトムを付けました。そして昨日17日には3.60%台まで上昇しています。
日経平均は米国債利回りがボトムを付けた翌日の7日以降、ずっと上昇して8連騰です。従って、日経平均の上昇は、米国金利の上昇とともに進んできました。日本株に景気敏感株的な側面が強いことを示すデータです。
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中国国家統計局は18日、3月の主要経済指標を発表しました。小売売上高は、前年同月比10.6%増加の3兆7855億人民元となりました。
中国の小売売上高
12月 -1.8%
1-2月 +3.5%
3月 +10.6%
前年3月の小売売上高は3.5%減少でした。そこに対して10.6%増加です。商品の売上高は3兆4148億人民元(+9.1%)、外食店は3707億人民元(+26.3%)でした。
業種別の売り上げ動向を以下に示します。(単位 億人民元)
衣料品 1164(+17.7%)
化粧品 393(+9.6%)
金銀宝石 288(+37.4%)
石油等 2129(+9.2%)
自動車 4265(+11.5%)
宝飾品店の売上高急増が目立ちます。衣料品も高い伸びです。先週に発表されたルイヴィトン・モエ・ヘネシーの1-3月期売上高17%増加(日本を除くアジアが+36%)、同じく先週発表されたファーストリテイリング(3月の中国大陸売上高40%増)、良品計画(3月中国大陸売上高+35%)の売り上げ動向と整合性のあるデータです。
中国の3月の工業生産高は前年同月比3.9%の増加となりました。
中国の工業生産高
12月 +1.3%
1-2月 +2.4%
3月 +3.9%
工業生産高の増加率は、昨年10月の+5.0%以来の高い伸びです。製品別の伸びを見てみましょう。
自動車 260万8000台(+11.2%)
うち新エネルギー車 66万8000台(+33.3%)
携帯通信機器 1億4217万台(-0.7%)
うちスマホ 1億0385万台(-6.7%)
パソコン 3300万台(-21.6%)
太陽電池 4320万キロワット(+69.7%)
ロボット 43883セット(-5.7%)
鋼材 1億2725万トン(+8.1%)
セメント 2億0580万トン(+10.4%)
自動車の生産高は、年間ベースでは3000万台を超える高い水準です。1-2月は2か月間で365万台(-14%)でしたので、3月の強さがわかります。新エネルギー車の1-2月生産台数は97万台(+16%)でした。EVの生産ペースも上がっています。
太陽電池の大幅増加が続きます。米国における太陽電池関連株の急騰も参考に、グローバルで「太陽電池」の株式テーマが注目されます。
また、鋼材やセメントの生産も増えています。中国における建設投資動向を見るうえで参考になります。
4月18日午後3時10分記