「17日の米国株は小幅高」
「NY連銀製造業景況指数は+10.8(前月比+35.4)」
「新規受注、出荷が大幅上昇」
「金利上昇、ドル高」
「太陽光発電関連株が大幅高、ファーストソーラー52週高値更新」
「TSMCの設備投資減額観測、ASMLが4%安」
4月17日の米国株は小幅高でした。上昇率は、NYダウが0.3%、ナスダック指数は0.28%でした。
NY連銀が17日発表した4月の製造業景況指数は「+10.8」となり、3月の「-24.6」に対して35.4Pも上昇しました。
4月NY連銀製造業景況指数(前月比)
総合景気指数 +10.8(+35.4)
新規受注 +25.1(+46.8)
出荷 +23.9(+37.3)
受注残 0.0 (+6.7)
配達時間 0.0 (+7.6)
在庫 +8.2 (+10.1)
支払価格 +33.0(-8.9)
雇用者数 +2.1 (-8.0)
新規受注と出荷が前月比で大幅に改善しています。新規受注が「増えている」との回答が45.6%(3月18.6%)、「減っている」は20.5%(同40.3%)でした。
回答期間は4月3日~10日です。3月はTSMCの月次売上高が前年同月比15%減少するなど、世界的な半導体出荷が急減したと見られます。しかし、電気製品の在庫調整によって、4月の新規受注が入りやすくなったのかもしれません。
ここまでの厳しい製造業の業況が転換期を迎えたのか、注目されます。米国時間20日木曜日には、フィラデルフィア連銀から4月製造業景況指数が発表されます。
NY連銀製造業景況指数の予想外の大幅上昇を受けて、米国金利は上昇しました。10年債利回りは、前週末比で0.08%Pほど高い3.6%台まで上昇しました。4月6日の3.25%に対して0.35%P上昇しました。
FED WATCHを見ると、5月FOMCにおける利上げ確率は86%まで上昇しました。金利高・ドル高です。
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米国市場では、太陽光発電関連株が軒並み大幅高です。
ファーストソーラー 218.89ドル(+10.49ドル、+5.03%)
サンパワー 14.68ドル(+0.63ドル、+4.48%)
カナディアン・ソーラー40.75ドル(+2.36ドル、+6.15%)
ファーストソーラーは52週の高値を更新中です。本日18日には、中国の3月主要経済統計が発表されます。中国でも、工業生産高において太陽光発電機器の生産増加が続いています。世界的に太陽光発電関連株の上昇が続くか、注目されます。
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TSMCが今年の設備投資額を従来計画よりも減額するとの報道がありました。米国株式市場では、オランダの半導体製造装置メーカーASMLの株価が4%下げました。
4月18日午前6時記