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「銀行株と海運株上昇、ドル高円安受け、自動車株も高い」

「今週も"米国景気の見方"がマーケットを動かす」

「京都が旅行者で混雑、新幹線自動切符売り場に長い列」

「飲食・小売・鉄道株の年初来高値目立つ」

 

 

4月17日の日本株は小幅高でした。米国市場における金利高・金融株高を受けて、東京市場でも銀行株が買われました。バリュー株(低PBR銘柄)が相対的に強く、海運株が上昇しました。為替市場におけるドル高円安の動きを受けて、自動車株が総じて高くなりました。

 

 

米国時間14日に、JPモルガンなど金融機関が1-3月期決算を発表しました。金融問題の影響がないと受け止められ、JPモルガンの株価は7%上昇しました。金融機関の決算を受けて米国景気に対する悲観的な見方が後退し、米国金利が上昇、ドルが買われました。

 

 

東京市場でも、金利上昇・金融株高・ドル上昇を意識した物色の動きです。

 

 

今週のマーケットも「米国景気」を手掛かりに動きます。17日に4月調査のニューヨーク連銀製造業景気指数、20日に同じくフィラデルフィア連銀製造業景気指数が発表されます。

 

 

3月はTSMCの月次売上高が前年同月比15%の減少となるなど、世界的な半導体出荷が急減した可能性があります。4月の製造業の景況が悪いままなのか、今週の焦点です。

 

 

                 ☆

 

 

東京市場では、外食産業や小売業、鉄道業に年初来高値更新銘柄が増えています。半導体出荷の急減が示すように、グローバル製造業の業績動向に対しては警戒感が強まります。製造業と比べて、足元の業績面に安定感のある内需株の相対的強さが見られます。

 

 

マーケット・アナライズ関連の仕事で、15日土曜日に岡崎さん、鈴木さんとともに京都を訪れました。欧米人を中心にきわめて多くの海外旅行者がいらっしゃいました。そこに、旅行支援キャンペーンが上乗せされて、日本人観光客も押し寄せ、京都は大賑わいです。

 

 

「みどりの窓口」に人が並ぶのは珍しくありませんが、15日-16日は、新幹線の自動切符売り場に行列ができていました。16日日曜日の午後1時前後、自動切符売り場でチケットを購入するのに25分もかかりました。自動切符売り場に、こんな長い行列ができている光景を見たのは初めてです。

 

 

ゴールデンウイークまで約2週間、日本の旅行・レジャー需要については、ポジティブな話題が続くと考えます。ただ、小売・飲食・鉄道関連株は上昇してきました。一方で、製造業の業績は警戒されてきました。株価への反映が進んできましたので、実際に日本の製造業の決算が発表された時には、「警戒してきたけれども、予想ほど悪化しなかった」との反応も考えられます。

 

 

「グローバル製造業の決算内容を警戒して内需株優位」と「さほど業績が悪化しないと捉えられる景気敏感株の復調」は機敏に入れ替わる可能性もあります。

 

 

4月17日午後3時10分記

 

 

 

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