「"バフェット日本株投資拡大効果"続く」
「住友林業(米国住宅関連事業が柱)が昨年来新高値を更新」
「米国住宅建設株の上昇目立つ、軒並み52週高値接近」
「竹内製作所がストップ高、この株も米国住宅関連株」
4月12日の日本株は上昇しました。引き続き「バフェット日本株投資拡大効果」が出ています。総合商社株がそろって上昇です。バフェット氏が日本経済新聞社のインタビューで「買い増すことになるだろう」と述べたことが好感されています。
業種別では、卸売業(商社)のほか、鉱業、鉄鋼、海運の上昇率も高くなりました。バフェット氏は継続的に利益を生み出す割安株への投資を進めていることから、鉱業・鉄鋼・海運の業種の銘柄に思惑が働いたようです。
新高値銘柄も増えてきました。一般的に、今の新高値銘柄は「年初来高値」ですが、やはり「昨年来高値」の銘柄が本当に強い銘柄です。住友林業(1911)が本日、3月17日の高値を上回り、約4週間ぶりの昨年来高値です。
住友林業は、全体の営業利益のうち、米国住宅関連事業が約8割を占める企業です。つまり、米国住宅市場と業績動向には強い連動性があります。
この住友林業の高値更新を素直に解釈するならば、米国住宅市場の動向に対して投資家が楽観的に捉えていることになります。
11日の米国市場では、住宅建設株が軒並み高でした。レナー2.8%高、DHI(DRホートン)3.7%高、トールブラザーズ2.5%高、パルトグループ2.4%高でした。住宅建設株は、52週高値に近い位置にあります。とにかく米国では住宅建設株が他の株よりもずっと強いのです。
そして、12日の東京市場では、竹内製作所(6432)がプライム市場の上昇率ランキングでトップとなりました。同社は、住宅建設時に使われる小型建設機械を得意とする企業です。売上高の99%を海外売上高が占めます。米国が最も重要な市場です。
竹内製作所は11日に決算を発表し、24年2月期の営業利益13%増益予想を公表しました。そして本日はストップ高です。日本における「米国住宅建設関連株」の一角を占める竹内製作所がストップ高となった事実を記憶しておきます。
12日には、コマツ、日立建機などの日本の建設機械メーカーの株価が上昇しました。時価総額規模は全く違いますが、竹内製作所の株価上昇がコマツや日立建機の参考にされた可能性があります。
4月12日午後3時20分記