「6日の日本株は続落」
「香港株はさほど下げず...」
「3月の財新サービス業PMI、57.8(+2.8)」
「中国経済回復不変なら...」
4月6日の日本株は下げました。5日の米国市場では、長期金利がシリコンバレー銀行破綻後の最も低い水準を更新しました。金利低下が先行きの米国・世界経済の悪化を示しているとして、景気敏感株を売る動きが続いています。
5日に休場だった香港市場の株価は落ち着いた動きです。世界経済を見る上で中国経済は重要です。香港市場は、米国市場の金利低下をさほど不安視していません。香港株の動向を直視すれば、中国経済に対する大きな変化が生じた訳ではなさそうです。
従って、5日-6日の日本株の下げは「米国金利低下・ドル安時に相対的パフォーマンスが悪くなる日本株への短期的トレーディング」の色彩が強いと考えます。
もちろん、今後の中国経済悪化の警戒感が強まるならば、5日-6日の日本株の下落はそれを予期していたとの解釈になります。
財新が6日発表した3月調査のサービス業PMIは57.8となり、2月の55.0に対して2.8P上昇しました。2020年11月以来の高水準です。発表元では「緩和された海外旅行規制がサービス輸出を押し上げている」としています。
「香港株が下がらず、今のところ、中国経済指標が落ちていない」ーーーーこの事実は覚えておきます。
日本では半導体装置メーカーの株価が大幅安です。米国市場の半導体製造装置メーカーの5日終値は、ASMLが52週高値の5%押し、AMATは同6%押し、ラムリサーチは同9%押しの水準です。さほど崩れてはいません。
東京市場における半導体製造装置メーカーの6日の下落動向を見ると、半導体製造装置メーカーの短期的な株価動向に警戒感が高まっているようです。6日の米国市場の株価を見て、答え合わせをしたいと考えます。
4月6日午後3時20分記